大記録更新へ、ついに王手-。“大井の帝王”
的場文男騎手(61)=大井・フリー=は6日、浦和競馬10Rを
タマモサーティーンで勝ち、佐々木竹見元騎手の
地方競馬最多勝記録の7151勝に並んだ。記録更新がかかった11Rは7着で、単独トップに立つのは7日以降に持ち越しとなった。
最多勝タイにあと1勝に迫ってから21連敗と足踏みが続いていたレジェンドが、久々に先頭でゴールインだ。
2鞍騎乗したこの日の1レース目、単勝1・5倍の圧倒的1番人気に支持された
タマモサーティーンで道中3番手から追い上げ、直線半ばで逃げていた
ウニヴェルソを交わしての通算7151勝目だった。
「やっと同点になりました。いやあ、長引かすねえ。喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。あと1つ、これからも1頭1頭大事に一生懸命乗ります」
この日の
浦和競馬場は、週明けの平日昼開催とあって入場者は2688人にとどまった。それでも、最後の直線では「ファンの皆さんからの声援が聞こえた。うれしかった」と的場文は笑顔で振り返った。
大記録達成の瞬間を伝えるべく、小さな競馬場の取材スペースは報道陣でごった返した。この日の臨時取材証申請は55件。普段は顔を見せない一般紙やテレビのニュースクルーも、還暦ジョッキーの一挙手一投足を追いかける。地元の調教師の1人は「ここは
浦和競馬場だよね」と目を丸くしていた。
結局、11Rの
フラダリでは見せ場なく7着に終わって、単独トップは持ち越し。7日も浦和で10、11Rの2鞍騎乗する予定。8日の船橋初日は騎乗せず、9日以降は未定となっている。
提供:デイリースポーツ