NHKマイルC(GI・5着)以来となる
プリモシーン(牝3・美浦・
木村哲也)が、
関屋記念(GIII・新潟芝1600m)に向けて
北村宏司騎手を背にウッドチップコースで併せ馬の追い切りを行った。3歳牝馬ということで51キロの斤量も魅力の同馬について、追い切り後の関係者のコメント。
■木村調教師
「
桜花賞(GI・10着)、
NHKマイルCと流れに乗れないレースが続きましたが、落ち着きが出てきて5月頃よりも良い意味で馬が変わってきましたね。遅生まれの馬は今くらいの時期に肉体面の変化が見られるのですが、この馬も大きくなっています。
レース当該週は馬の後ろに入れてしっかりとやりたいと考えていたので、先週はそれに向けての土台作りとして、大きいフットワークで走れるように調整をしました。先週、週末と段階を踏んできたことで今週に繋がり、馬の後ろに入れて終いはしっかり加速するというイメージ通りの追い切りができました。
今回も勝ちたいという気持ちで臨みますが、相手関係などはこちらでコントロールできるものではありませんし、点ではなく線でこの馬の競走生活を考えると、次に繋がるようなレースができればと思います」
■
北村宏司騎手「ここまで順調に来ていると聞いています。今日(8/8)は前の2頭を追いかけて、ゴール前は併せた馬よりも少し出ても良いという指示でした。乗りやすかったですし、良い走りをしていました。
昨年10月の未勝利(1着)以来の騎乗ですが、その時も軽さが際立っていました。今は中身が詰まった感じで重厚感が出てきましたね。追い切り前のハッキングでも
リラックスできていましたし、精神的にも成長を感じます。
うまく調整をしてもらっていますので、
NHKマイルC以来の競馬でも大丈夫でしょう。本質的な走りは以前から良かったですし、この馬の良さを出せるようなレースをしたいですね」
(取材・文:佐々木祥恵)