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ディオスコリダーなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年08月09日(木) 12時00分
 今週の栗東は7日の調教開始時点で涼しさを感じることができたが、その日中も含め、先週に比べると厳しい暑さではなかったように思う。実際の気温はさほど下がっていないのだが、これまでの異常な暑さと比べるから過ごしやすく感じるのかも知れない。

 ただ、ムシムシ、ジメジメとした感じはあるので、動くとじわりと汗をかくような暑さ。調教中はまだまだ暑さが応える期間となりそうだが、馬房で体を休めることができる時間帯は多少マシかも知れない。

【坂路/4F51.9秒】
 8日。この日は時計が出た馬とそうでない馬の差が大きい。まず一番時計はネロ(栗東・森秀行厩舎)の4F48.8秒。これに続くのが4F49秒台の2頭、そして4F50秒台が2頭なので、4F51秒台の頭数が多いのが普通。しかし4F51秒台は6頭しかおらず、しかも4F51秒前半の頭数が極端に少ない。

 夏場ということで、意識して時計を出していない馬が多いこともあるので、全体時計を見ての馬場差の判断が難しいところ。ただ、ある程度は時計が出る馬場という判断でよいだろう。

 4F49.6秒のオウケンビリーヴ(栗東・安田隆行厩舎)は2回目のハローが終了した直後の時間帯での追い切り。3歳未勝利(未出走)のオールマイハートとの併せ馬だったが、追いかけてくる相手に並ばせることもなく先着。最後まで馬なりでこの時計だから、よほど調子が良いのだろう。

 9日。一番時計はダイアナヘイロー(栗東・大根田裕之厩舎)の4F51.4秒。追い切りは1回目のハローが終了した時間帯だったが、左ラチ沿いを軽快なスピードで駆け上がってきている。

 そこから少し時間の経った頃に登坂したのが、8月15日(水)に盛岡競馬場(ダート1200m)で行われるクラスターカップへ出走予定のディオスコリダー(栗東・高橋義忠厩舎)。週末に最終追い切りを行うということで、この追い切りは時計を出しすぎないことに主眼が置かれた内容。前半をガッチリ押さえて、後半は少しスピードを出す感じで、時計は4F54.8〜3F38.9〜2F25.8〜1F12.9秒。

 カペラS以来という休み明けになるが、この動きと気性面を考えれば、むしろこの距離の休み明けは狙えるかも知れない。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。前記したように上位時計の見方次第では先週よりも速い時計が出る馬場と判断することもできるが、全体的に見れば、馬場状態は先週と変わらない判断が妥当。よって馬場差は8日、9日とも先週と同じ『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 8日。6Fからある程度の時計を出してくる馬も多く、全体的に時計を見渡すと先週よりも速い印象もある馬場。ただし馬場状態としては先週とはあまり変わりないし、実際に動きを見ていても、先週より走りやすくなったという印象はない。

 純粋に追い切りの動きを見て、食指が動いたのはゴール前で鋭い伸びを見せたロードマドリード(栗東・中竹和也厩舎)や道中から推進力抜群の動きだったダノンカイザー(栗東・安田隆行厩舎)といったあたり。どちらも未勝利馬だが、次のチャンスできっちり決めたいところだろう。

 9日。馬場状態は前日とさほど変わりない。テンからある程度飛ばしていくと、終いはある程度の時計を要するし、逆にテンを抑えれば、終いは1F11秒台前半も出るような馬場。来週の北九州記念(8月19日・小倉芝1200m)の出走を予定しているトウショウピスト(栗東・角田晃一厩舎)は6F84.6秒、1F11.3秒と抜群の動きだった。

 先週の馬場差は「-0.4秒」。見た目の印象では先週とほとんど変わらないが、全体的な時計の出方を確認すると、気持ち先週よりも時計を要しているかも知れない。よって今週の馬場差は8日、9日とも『-0.3秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は8日に藤原英昭厩舎の併せ馬が1組。ノーブルスコア(栗東・藤原英昭厩舎)は今週の新潟デビューを予定しているが、まだまだ課題がありそうな中にも素質を秘めた動きに見えた。馬場状態は先週と変わりないので、今週の馬場差も先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。馬場状態はずっと変わりなく、今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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