2006年に距離短縮されてス
プリント戦になって今年で13回目。過去12回のうち5回が馬連万馬券になっているように、波乱が前提と考えていい。3番人気の
ダイアナヘイローが勝った昨年も、14番人気の
ナリタスターワンが2着して波乱となった。
1.牝馬が強い
夏は牝馬の格言通り、牝馬が主役になるレース。過去10年で牝馬が6勝、2着5回で、勝率・連対率ともに牡馬を上回っている。歴代の勝ち馬に
ベルカント、
スリープレスナイトという名牝が名前を連ねるように、サ
マースプリントシリーズのなかでもとくに牝馬の活躍が目立つ。
2.このコースは
サクラバクシンオー系
昨年14番人気で2着した
ナリタスターワンは
ショウナンカンプ産駒だった。一昨年は
サクラバクシンオー産駒のワンツーで、2015年は
サクラバクシンオー産駒ベルカントが勝利。2012年には8番人気の
スギノエンデバー、2009年も8番人気の
サンダルフォンが勝利しているように、この舞台に限っては
サクラバクシンオーの系統が全盛期を思わせる存在感を発揮する。
3.
アイビスSD組強し
かつては
アイビスSDからの臨戦馬は苦戦する傾向があったが、レース日程が変更されて
北九州記念まで中3週となった2013年以降は傾向が変わった。2014年の
リトルゲルダは
アイビスSD4着から
北九州記念を勝利。
ベルカントは2015年に両レースを連勝、2016年には1→2着しており、また昨年人気薄で2、3着した
ナリタスターワン、
ラインスピリットも
アイビスSD組だった。
ラブカンプーは
アイビスSDを2着。負けたのは同厩舎で「千直の鬼」とも言うべき
ダイメイプリンセスだから、悲観するような内容ではなかった。このコースに強い
サクラバクシンオー系で、小倉芝1200mは今冬に
かささぎ賞を快勝した舞台でもある。ここも引き続き51キロでの出走となり、重賞制覇のチャンスは十分だ。