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まさに「電撃」日本一の急流6ハロン戦 アサクサゲンキ出番!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年08月15日(水) 18時00分
 今の時代、距離1200メートルの重賞でも、テンの入りが落ち着くことは珍しいことではない。昨秋の頂上決戦スプリンターズSにしても、前半3ハロンより後半3ハロンの方が速かった(33秒9-33秒7)となると、「電撃の6ハロン」という言葉も、ほどなく死語になる? いやいや、GIII北九州記念(19日=小倉芝1200メートル)は今でも電撃感満載だ。

 毎年のように前半3ハロン32〜33秒台のハイラップが刻まれ、スタートから手に汗握るスリリングなレースが展開されている。ちなみに過去10年の芝6ハロン重賞で、前半3ハロンが32秒5以内だったのはたった5レースしかなく、そのうち4つが北九州記念(2010〜13年)だった。現存するスプリント重賞で最も「電撃の6ハロン」にふさわしいレースなのは間違いあるまい。

 そんなレースの性格を知った上で今年、ゴールドクイーンを出走させる坂口正則調教師の以下の言葉を聞くと、それがただの“泣き”ではなく、「本音」だということがよく分かる。

「いくら平坦小回りの小倉でも、このレースは逃げたらゴール前で捕まってしまう。それでもウチのは行くしか戦法がないから。まあ、楽な戦いにはならないだろうな」

 差し&追い込みが決まりやすい北九州記念で狙うべきは、やはり決め手のある馬。ならばアサクサゲンキだ。

「ここ2走(葵S5着、CBC賞4着)とも出遅れているし、今回もどうなるか分からんな」と音無調教師だが、後方待機から直線で目の覚めるような末脚を使ったここ2走の競馬こそ、北九州記念にマッチする。それを知っている担当の橋本真助手は手応えを隠さない。

「休まず連戦してくる馬も少なくないでしょうけど、ウチのは前走後に短期放牧に出してひと息入れていますから、フレッシュな状態で出走できる。今年はまだ雨が少なくて馬場がいいのがどうかですが、このレースはよく差しが決まりますからね。ここ2走の競馬が今回につながってくれるんじゃないかと」

 武豊ダイアナヘイローに騎乗するため、今回は松若に鞍上チェンジすることも、「騎乗停止になって乗れなかっただけで、もともと新馬戦は松若でデビューする予定だったんだ。縁があって戻ってきた感じだし、新味が出ればと思ってます」(橋本真助手)と、どこまでも前向きだ。

 小倉開催はAコース使用の最終週。「電撃の6ハロン」にふさわしい流れから、「差し馬台頭」となれば、真っ先に浮上するのはこのアサクサゲンキだろう。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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