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ギベオンなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年08月16日(木) 12時00分
 8月もお盆を過ぎて北海道など、場所によっては涼しいところもあるようだが、まだまだ暑さの続く栗東。13、14日はかなり暑く、15、16日が多少過ごしやすくなったかなという程度。それでも調教開始時刻の前から少し動くだけで汗が出るのは変わりない。

 追い切りで速い時計が出て、夏バテしないんだろうと思って担当者に聞いてみると「馬房では元気がなくて、飼葉食いも落ちている」なんて聞くこともあり、体調に関して時計だけで判断するのは難しい部分もある。

【坂路/4F51.9秒】
 15日。数字としては、4F47.6秒のコパノピエール(栗東・宮徹厩舎)が最も速いが、これは放馬によるもの。騎乗者ありの一番時計はエクレアスピード(栗東・石橋守厩舎)の4F50.8秒。4F50秒台はこの1頭しかおらず、4F51秒台の頭数もあまり多くない。この時計の出方は先週とほぼ同じ。

 そんな中、2F24秒を切ってきたのが、北九州記念(8月19日・小倉芝1200m)の出走を予定しているナインテイルズ(栗東・中村均厩舎)。2F23.8秒は11.9秒を2F続けた合計になるが、時計的には文句なしに評価できる。ただ、前走時の最終追い切りでもこれに近いラップで動いているが、この時は最後まで楽な手応え。それに比べると今回は一杯になっていたので、このあたりは調子が下降線に入りそうなのかも知れない。

 16日。一番時計はエイシンスレイマン(栗東・西園正都厩舎)の4F51.6秒。1F目から4F目にかけて、きれいに加速していき、最後が12.3秒。馬自身の調子の良さを示していることもあるが、馬場自体も前日同様に標準的に走りやすい馬場だったのだろう。

 前走NHKマイルC2着のギベオン(栗東・藤原英昭厩舎)はセントライト記念(9月17日・中山芝2200m)に向けて調整中。この日はBコース半周から坂路で4F59.3秒と全体は遅かったが、4F目13.2秒と終いを伸ばす内容。とはいっても、最後まで鞍上の手が動くことはなく、静かな追い切り。先週も同じような内容で追い切りを行っており、1ヶ月後のレースへ向けて入念に調整されているといった感じ。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。今週も時計の出方としては先週と大差ないので、馬場差は15、16日とも先週と同じ『-0.1秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 15日。馬場状態に関しては、ウッドチップに十分と散水されているからなのか、決して走りにくいといった印象はない。だからといって、極端に速い時計が出る馬場でもなく、ごく標準的な馬場といった印象がある。

 15日の追い切りで抜群だったのは、ルタンデュボヌール(栗東・友道康夫厩舎)。3歳時から素質の片鱗を見せてはいたが、4歳になって更にパワーアップしている。3頭併せを最後方から追いかけたが、楽々と追いついて先着する内容。6F81.3秒はごく標準だが、ラスト1F11.5秒の伸びは特筆もの。現在連勝中だが、その勢いは増していくことになりそう。

 16日。馬場状態は前日とほぼ変わりなし。ただ、15日に比べると意識して速い時計を出さないようにしている追い切りが多く、全体的な時計の出方としては遅く感じるかも知れない。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。全体的な時計の出方としては、先週から大きく変わっていない。気持ち程度、今週の方が時計が遅い気がするので、その分を考慮して、今週の馬場差は15、16日とも『-0.2秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は15日に寺島良厩舎中内田充正厩舎が追い切っている。寺島厩舎の2歳新馬ルタンブルが3F34.1秒という時計をマーク。内を回っていたとはいえ、余力ある状態でこの時計は素晴らしい。馬場状態は先週と変わりないので、今週の馬場差も先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場の追い切り頭数は先週よりも増えた。馬場状態はずっと変わりなく、今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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