今週の札幌競馬場に見慣れない騎手が。夏は新潟を主戦場としている
柴田善臣騎手(52)=美浦・フリー=だ。「お手伝いで来たんだよ」。
札幌記念でコンビを組む
マルターズアポジーの調教パートナーを志願し、火曜から騎乗している。「レースだけではなく、札幌に滞在するのは何年ぶりだろう。自分の記憶の中では25、26年ぶり。長男が小さい頃だったから…」と記憶の糸をたぐっていた。
相棒の
マルターズアポジーは生粋の逃げ馬。今回は同型の
アイトーンや、ほかにも強力な先行馬がそろっており、レースの鍵を握る存在となりそうだ。「そんなこと言われても、この馬は黙っていても行っちゃうからね(笑)」と冗談交じりに話しながらも、「競馬へ行くと神経が細かいところがあるから」と実戦をシミュレーションする。混戦でこそ光るのがベテランの技。今年の
札幌記念はスタート直後から目が離せない。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ