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日本一小倉を愛す川村厩舎3頭出し 上昇度でブルベアオーロ推し/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年08月29日(水) 18時00分
 夏にどの競馬場を主戦場にするかで各厩舎、キャラクターが分かれる。過ごしやすい北海道に全勢力を傾ける厩舎もあれば、広くてコースのバリエーションが豊富な新潟をメインとする厩舎もあるなか、川村厩舎といえば“小倉まっしぐら”で業界では有名だ。

 何せ北海道開催は2003年を最後に一度も使ったことがないし、夏の新潟開催に関しても16年から今夏まで、出走は昨年のBSN賞(タガノゴールド12着)のみ。ほぼすべての厩舎エネルギーを小倉に注いでいるといっても過言ではない。

 厩舎の大仲(休憩所)には小倉、新潟、札幌の番組表がテーブルに貼り付けてあるが、新潟、札幌は真っ白。「ウチのテキ(調教師)は札幌はもちろん、新潟も眼中にない。小倉しか見てないんちゃうか」とはあるスタッフの弁だ。

 そんな小倉を愛してやまない川村厩舎が、今年は久々に? 同地で存在感を見せつけた。初日のブルベアオーロを皮切りに、序盤にデビューさせた3頭の新馬がすべて勝利する快挙。そして、その3頭が揃って夏の小倉開催オーラス重賞となるGIII小倉2歳S(9月2日=小倉芝1200メートル)にエントリーしてきたとなれば、注目せずにはいられない。

ミヤジシルフィードは先行力と勝負どころでの加速が売り。その代わり少ししまいが甘いかな。反対にブルベアオーロはスピードこそミヤジに劣るけど、しまいの伸びがいいね」とは釘田助手。

 フェニックス賞3着でスピードを見せたアーデントリーを含め、それぞれに持ち味はあるが…。過去10年で上がり3ハロン上位3位以内の馬が8勝というデータを重視すれば、1200メートルといえども、ただ前に行くだけの馬では通用しないのは明らか。

 坂路野郎の結論は、初戦を最速上がりでまとめているうえに、担当の福永助手が「使った後も間隔があったからじっくり調整できて、初戦より馬がしっかりした。十分上積みが感じられる」と上昇度も口にするブルベアオーロ推しでいこうと思っている。

 これで一番“薄め”のアーデントリーが来たりするのがこの厩舎の難しさなのだが…。ともかく愛すべき小倉のラストウィークに10頭前後の大挙出走を予定している川村厩舎が、同地の重賞初Vを決めて、ついでに09年以来となる夏の小倉リーディングも獲得してくれることを期待している。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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