9月2日に行われるサマー2000シリーズ最終戦の
新潟記念(3歳上・GIII・新潟芝2000m)。今年は
日本ダービーで2番人気に支持された3歳馬
ブラストワンピースが
菊花賞への
ステップとして出走、古馬を相手に1番人気に推されるとみられる。今回はデイリースポーツ・馬サブロー編集部の妹尾和也氏に、その
ブラストワンピースを中心に、
新潟記念の展望を伺った。
◆夏の中長距離重賞で3歳馬が古馬を破るのは難しい
馬券攻略の肝になる3歳馬
ブラストワンピースを中心に
新潟記念を分析していく。
個人的にはダービーでも自信を持って本命に推した馬。G1級のポテンシャルを有していることは間違いなく、下記3点から調整過程にも不足はない。
1.帰厩直後の長めからの追い切り
2.先週の好時計での大差先着
3.直前が仕上がりの良さを裏付ける、余裕を残した4F追い
ただ、データ面を掘り下げると浮かび上がってくる『3歳劣勢の傾向』は見逃せない材料。当レースの3歳馬は過去10年で[0・0・0・6]。データとして関連性が強い、7〜9月・芝2000m以上・3歳上の重賞に幅を広げても[1・4・2・22]と振るわず、単・複回収率もそれぞれ12、65%と期待値が低い。この条件で古馬に勝利したのは2014年の
札幌記念の
ハープスターのみだ。
ここで『適当なサンプル』として挙げたいのが2015年の
新潟記念。3歳で有力視された
ミュゼスルタン(1番人気16着)、
アヴニールマルシェ(4番人気15着)が稍重+ラスト1Fが13秒0を要したタフな競馬に対応できず、そろって撃沈している。この微妙な流れの違いと厳しさが、この時期の3歳馬に立ちはだかる古馬の壁と言えるだろう。
ブラストワンピースが経験した4戦はいずれも3歳同士でスロー寄りの競馬。土曜にかけての雨の影響、想定以上にペースが流れるようなら、能力をストレートに出し切れない可能性は残る。器はナンバーワンとみているが、人気との
バランスを考えても、ここが本命を打つべきレースかは微妙なところだ。
現時点での注目馬は
グリュイエール。長期ブランク明け2戦目でタフなレースになった
エプソムCは、3着でも十分に評価できる中身だった。
ストーンウェアの堅実さも魅力。勝つ可能性は微妙だが、妙味のある軸馬としての選択もある。(デイリースポーツ・馬サブロー編集部・妹尾和也)
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なお、
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