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【札幌2歳S】ウィクトーリア合格走 兄妹で“札幌王”になる!

デイリースポーツ
  • 2018年08月30日(木) 06時00分
 「札幌2歳S・G3」(9月1日、札幌)

 レコードVの余勢を駆ってタイトル奪取だ。ウィクトーリアが29日、札幌芝で熱のこもった3頭併せを敢行。横一線でフィニッシュしたが、抑え切れないほどの手応えで鞍上をうならせた。札幌ダートでは、クラージュゲリエが併せ馬で軽快な動きを披露。兄プロフェット(15年2着)のリベンジに、素質あふれる弟が態勢を整えた。

 レコードで完勝したデビュー戦の再現なるか-。ウィクトーリアは札幌芝で3頭併せ。気合の入った最終リハを敢行した。

 同じ札幌2歳S出走予定のナンヨーイザヨイすずらん賞(日曜10R)出走予定のイッツクールを追いかける形でスタート。3頭が2馬身ずつ間隔を取った最後方でピタッと折り合う。直線に向いて外へ持ち出すと、馬なりのまま加速しラスト1Fは12秒7(全体は5F67秒7)。3頭が馬体を並べてゴール板を駆け抜けた。

 手綱を取った田辺は「逃げて勝っているので、そうならなかった時を想定して馬の後ろから行った。我慢できていたし、直線はいい反応でした。こっちがセーブしないと、どこまでも行っちゃいそうな感じだった」と動きに合格点を与えた。

 自身にとっては、14年に半兄ブライトエンブレムで制した験のいい舞台。「動きは新馬前よりしっかりしてきたし、ポンと行ければ一番いいかな」と兄に続くVを期待する。

 初戦は函館までの輸送で熱発。体調面に不安を残しながらの完勝劇だった。「血統から期待はしていたが、追い切りが一本足りない状態であの勝ち方。周りからのハードルが上がった感じもするが、前走後は牧場と連携しながらケアしたので、反動もありません。追い切り後の息遣いも良かった」と小島師は太鼓判を押す。

 母ブラックエンブレムは、08年秋華賞で厩舎にG1初勝利をもたらしたゆかりの血統。兄に続く兄妹制覇で、来春のクラシック戦線へ希望をつなげる。

提供:デイリースポーツ

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