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【セントウルS】ファインニードル連覇へ態勢整う 追われる立場も陣営は進化を実感

デイリースポーツ
  • 2018年09月04日(火) 06時00分
 「セントウルS・G2」(9日、阪神)

 重賞初制覇の舞台にG1馬として戻ってきた。今春の高松宮記念勝ち馬ファインニードルが、スプリンターズS(30日・中山)での春秋スプリントG1制覇を目指して始動する。香港遠征以来4カ月半ぶり、目標を先に見据える状況ながら、格の違いを見せつける。

 今年の高松宮記念を制したファインニードルが、春秋スプリントG1制覇に向けて始動する。香港に遠征した前走は4着。レース後の馬体減の影響で放牧は長くなったが、リフレッシュした効果もあり、馬体の張りや毛ヅヤは良化した。8月11日に栗東に帰厩。坂路を中心に丹念に乗り込んでおり、着実に状態は上向いている。

 高橋忠師は「去年はこのレースで目いっぱいに仕上げた感じだったけど、今年は目標が先。この後のレースにいかにいい形でつなげられるか」と連覇が懸かる一戦ながら、冷静に足元を見つめる。重賞初制覇だった昨年と異なり、今年はG1馬として追われる立場に。「条件戦を走っていたころより馬の雰囲気は良くなっている」と確かな進化も感じている。

 29日に栗東坂路で1週前リハを行い、4F51秒7-37秒6-13秒1の好時計をマーク。騎乗した鵜木助手は「前の馬がフラフラしていたので早めに行ったら、最後は甘くなった。チグハグでした」と苦笑いするが、「(今年初戦の)シルクロードSの時も半信半疑だったけど、強い勝ち方。あの時よりはいい。ここを使えばさらに良くなりそう」と期待は大きい。

 スプリンターズSに向けた大事な始動戦。春の短距離王が、英国遠征帰りの川田を背に、V発進で存在感を示す。

提供:デイリースポーツ

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