京成杯AH(中山・GIII・芝1600m)は、サマーマイルシリーズの第3戦であり、秋競馬の開幕を告げる1戦。夏競馬を使ってきた馬と、このレースから始動する馬が入り混じるハンデ戦で、馬券的には面白いレースになりそうだ。
ミッキーグローリーに期待したい。
ディープインパクト産駒ながら馬体重550kgになろうという大型馬。脚部不安によって1年半近い長期休養がありながらも10戦5勝。中山競馬場の1600mコースも5戦して2勝2着1回3着1回。長期休養明けとなった1戦以外はすべて馬券の対象になっている。ペース次第では早めにスパートすることもできるし、
母メリッサ譲りの決め脚もある。重賞初挑戦で55kgのハンデは見込まれた感もあるが、それも実力の裏返し。ここを勝ってマイルGI戦線へと堂々と歩を進めて欲しい。
相手筆頭は56.5kgのハンデを課せられた
ロジクライか。2歳秋のデビュー以来、ほとんどのキャリアをマイル戦で積み上げており、3歳時には
シンザン記念でのちの
桜花賞馬である
ジュエラーを破っている。2年近い休養があったものの、復帰3戦目からマイルの準オープン特別、オープン特別を連勝。
中京記念でも2着と力のあるところを見せた。長期休養明けの1戦と、少々強引な競馬をした
マイラーズC以外は安定した成績を残しており、今回も上位争いが期待できる、
狙って面白いのは
ワンカラットの娘・
ワントゥワンか。母が重賞勝ちの
ディープインパクト産駒という意味では
ミッキーグローリーと同じ。末脚一手の馬だけに展開に左右される面は否めないが、32秒台の末脚は紅一点のここでも通用する。
一昨年の勝ち馬
ロードクエストはキャリアを重ねて自在性が出てきた。牡馬にしては線の細い馬だけに56.5kgの斤量がポイントになりそう。2年連続のシリーズチャンピオンを狙う
ウインガニオンや同距離同コースのダービー卿CTを勝っている
ヒーズインラブなども食い込みを狙っている。