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アドマイヤアルバなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年09月13日(木) 12時30分
 今週の栗東は先週と比べてもかなり涼しくなった。夜も窓を開けていれば冷たい風が入ってくるし、12日の夜は窓を開けたままにしていると寒くなってしまうくらい。調教開始時刻の温度計も20℃を下回る日が多くなってきた。

 これによって、調教での息の入りが良くなってきた馬もいる。その筆頭格はブラヴァス(栗東・友道康夫厩舎)だと思うが、先週と今週でここまで動きが変わってくるかというくらいに違いが出た。先週と今週の時計比較で大きく数字を詰めているような馬は今の気候を味方にして調子を上げていると判断してよい。

【坂路/4F51.9秒】
 12日。一番時計は4F51.5秒のモズスーパーフレア(栗東・音無秀孝厩舎)。4F51秒台は4頭しかおらず、4F52秒台の前半も数えるほどしかいない。11日の深夜にかなりの雨が降ったので、それが影響して時計を要する馬場になったと考えられる。

 当然というか、4F目に11秒台のラップを踏んだ馬もいない。12秒前半の頭数も少なく、かなり力を要する、時計の出にくい馬場。そんな中でも4F55.5秒と全体時計は遅かったものの、1F12.3秒を楽にマークしたセンテリュオ(栗東・高野友和厩舎)は前走勝った勢いを感じさせる軽快な走り。ローズS(9月16日・阪神芝1800m)が初めての重賞挑戦となるが、どんなレースを見せてくれるか楽しみ。

 13日。一番時計は4F51.7秒でタガノヴェルリー(栗東・今野貞一厩舎)とシヴァージ(栗東・野中賢二厩舎)の2頭。時計の出方は前日とほぼ変わらず、馬場は乾くことなく、時計を要する状態が続いている。

 先週の馬場差は「+0.5秒」。先週は台風の影響を受けて馬場が重くなっていたが、今週もその影響が残っているのかも知れない。時計の出方としては先週よりも遅くなっているので、今週の馬場差は12日、13日ともに『+0.7秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 12日。先週は6Fで80秒を切る頭数がたくさんいたが、今週は80秒を切ったといっても79.7秒とほぼ80秒に近い数字で、しかも頭数は少ない。ラスト1Fで11秒台の伸びを見せる馬が多数いたことを思えば、極端に時計が出にくいわけでもないが、先週よりは時計を要する状態だろう。

 向正面から入場して、5F追い切りだったが、ローズSに出走予定のアンコールプリュ(栗東・友道康夫厩舎)の動きがいい。この中間は1800mという距離をこなすことに主眼を置き、調整されているが、それが徐々に動きにも現れている。以前なら行きたがるところがあり、スピードが出ても、そこに重厚さがなかったが、今ではパワーも感じるような走り。これで脚をためることができれば、この距離でもしっかり伸びてこれそうなイメージはある。

 13日。17日にレースが行われることもあり、16日と同じくらい追い切り頭数が多かった。この日、神戸新聞杯(9月23日・阪神芝2400m)の1週前追い切りを行ったのが、春の京都新聞杯で2着だったアドマイヤアルバ(栗東・須貝尚介厩舎)。

 ヴァントシルムとの併せ馬で、それを1馬身ちょっと追いかける展開。これを3コーナー、4コーナーで外を回って前に追いつき、最後の直線は追い比べ。相手の手応えが楽な分、こちらは追っても追い抜けないといった見た目はあまり良くない動き。ただ時計は6F84.2〜5F67.9〜4F52.6〜3F37.5〜1F11.7秒でアドマイヤアルバの終いはしっかり伸びている。それを思えば、ヴァントシルムにとって、これからが飛躍の秋になっていきそうな感じがする。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。今週は乗り手から走りにくい、馬場がボコボコしているといった意見を聞くこともできたが、このあたりは先週と比べての感触だろう。時計的にはほぼ基準通りなので、今週の馬場差は12日、13日とも『±0.0秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は、12日が2歳を中心に6頭の追い切り。冒頭にも記したように、11日深夜に雨が降った影響で馬場は緩く、芝生の塊が飛ぶシーンもあった。よって、馬場差は12日、13日とも『+1.0秒』で記録している。

 今週のポリトラック馬場の追い切り頭数は先週とほぼ同じ。馬場状態はずっと変わりなく、今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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