ほぼ毎年、春の既成勢力と夏を境に力をつけてきた新興勢力という図式の
セントライト記念(GII・芝2200m)。
菊花賞への重要な
ステップレースであることは間違いないが、このレースを勝って
菊花賞を制した馬は2015年の
キタサンブラックの前は
シンボリルドルフまでさかのぼらないと見つけることはできない。
◎
ジェネラーレウーノに期待したい。春シーズンは荒削りなレースながらも
京成杯に勝って
皐月賞で3着。ともに先行勢にとっては厳しい流れになったが、この馬の底力を証明する結果にもなった。東京競馬場で未勝利戦を勝ちあがっているのだからダービーの敗因を左回りに求めるのはやや無理があろうと思うが、今回は3戦して2勝3着1回の中山コース。外回りコースは初めてとなるが良い脚を長く使うタイプだけにむしろ向いている印象だ。
3戦3勝の○
レイエンダが強敵だ。骨折のために春シーズンを棒に振ることになったが、函館競馬場の
松前特別では古馬を一蹴。高いレースセンスと能力の一端を示した。勝てばあっさりだろうが、ここまで厳しい競馬を経験していないのも事実。今回は1枚割り引いた評価とさせてもらった。
ダービー3着馬▲
コズミックフォースは、
京成杯で
ジェネラーレウーノを半馬身差まで追い詰めた。ダービーは先行馬有利な流れになったとはいえ、早めに動く正攻法の競馬で3着なら立派だ。この馬も瞬発力タイプではないので、よどみのない流れになる外回りコースはあっている印象だ。
毎日杯、
NHKマイルCともに2着の△
ギベオン、まだ見限れない△
グレイル、いつも注意が必要な
ケイティクレバー、良血△
タニノフランケルを押えておきたい。