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練習でシャキーン ガンコに新たな障害効果/トレセン発秘話

  • 2018年09月19日(水) 18時00分
 いわゆる「障害効果」で平地の走りが良くなる馬は確かにいるが、そういう馬すべてが必ずしも障害を好んで飛んでいるわけではない。障害効果で覚醒し、日経賞で初タイトルを手にしたガンコも、障害自体は好きではないのだとか。

「最初に障害練習をしてくれた難ちゃん(難波)があきらめたぐらいだからね。俺もたまに練習で飛ばすけど、斜めに飛んだりして、決して前向きに飛んでいる感じではない」とは元障害騎手で、松元キュウ舎の攻め専を務める金折助手。

 むしろ、嫌でも自分から飛ばなければならないからこそ、効果があると言うべきか?

「障害を練習することによって“馬に集中力が出てくる”って言うでしょ。障害を目の前にして飛ばないといけないという気持ちが、走ることに対しての前向きさを呼び起こしているんだと思う」

 そのガンコがGIIオールカマー(23日=中山芝外2200メートル)にエントリー。天皇賞・春(14着)以来の戦列復帰とあって、放牧から帰キュウ当初はいかにも休み明けという感じでモサモサしていたという。

「これではヤバい。障害練習させたほうがいい」

 金折助手の進言で、北沢を乗せて2日続けて障害練習を行ったところ、その後に敢行した2週前追い切りで金折助手を仰天させた。

「普段の雰囲気からして“まだ動けない”と思っていたから、ガンコを内にして、俺の馬を外から併せたんだ。俺が乗った馬は攻め駆けするタイプだし、楽に先着するだろうと思っていたんだけど、結果は逆。向こうに余裕しゃくしゃくで先着されたからビックリした」

 聞けば、天皇賞・春当時は障害練習をしていなかったという。やはり、障害で覚醒した馬には、障害練習が必要ということなのか…。

 舞台は重賞初Vを決めた中山コース。レイデオロアルアインといった強敵GI馬を撃破する“ガンコ一発”を期待したい。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

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