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ヴォルシェーブが日本大学へ、馬術の世界で大きなタイトル目指す

  • 2018年09月21日(金) 19時30分
 2017年目黒記念(GII)2着のヴォルシェーブ(牡7、友道康夫厩舎)が9月14日付で競走馬登録を抹消。今後は日本大学馬術部で学生たちと大会出場を目指す予定だ。

 芝の中距離で6勝を挙げたヴォルシェーブは昨年の目黒記念で1番人気に支持された。道中、中団前目でレースを進めると、直線では馬群の間を縫ってラスト100mで抜け出した。ところがゴール直前、フェイムゲームに半馬身差され、2着。その後は長期休養に入り、この秋の東京開催復帰を目指して栗東トレセンで調教を積んでいた。ところが、ゲート試験合格直後、屈腱炎が再発し、引退することとなった。

 管理する友道調教師は「残念ですが、以前にも屈腱炎を発症しているので…。馬格がありますし、見た目が綺麗で能力もあるので乗馬に向いていそうだと思いました」と乗馬へ転身の経緯を話した。友道師自身も大阪府立大学獣医学部では馬術部に所属。「それまでは全く馬に触ったことがなかった」というが、それがきっかけとなり、卒業後は競馬の世界を選び、ダービートレーナーとなった。

 日本大学への“入学”には同大学馬術部OBで友道厩舎の大江祐輔調教助手との縁もあった。

 大江助手は同大学馬術部について「馬房にはエアコンがついていたり、最新の馬場など設備が整っています。いい環境で、人も馬も成長できます。これから乗馬としての初期調教から始めるので、どのくらいで競技馬としてデビューできるかは分かりませんが、ポテンシャルの高い馬ですし、コーチ陣も揃っているので、いい競技馬として育てていただけると思います。僕も関西で試合がある時は応援に行っています。競技馬としてもうひと花咲かせてほしいですね」と話した。

 全日本学生馬術三大大会3種目総合優勝7連覇中の日本大学馬術部。いつの日か、大会で活躍する姿を見られる時がくるかもしれない。友道師も大江助手も「みんなに可愛がってもらって、大会に出てきて頑張ってほしいですね」と笑った。現役時代にはあと一歩で重賞タイトルに届かなかったが、馬術大会で学生たちと大きなタイトルを手にしてほしい。

(取材・文:大恵陽子)

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