昨春、一度はス
プリント路線の頂点に立ちながらも、その後は煮え切らない競馬が続いていた
セイウンコウセイが今夏、復活の勝利を飾った。2度目の
ビッグタイトル奪取へ向け、管理する
上原博之調教師(61)も一気に押せ押せムードだ。
――前走(
函館スプリントS)が昨年の
高松宮記念以来となる久々の勝利。
上原:昨年(4着)は洋芝とは思えないくらい時計が速かったからね。それに展開も厳しかった。今年は本来のスピードと粘り強さを発揮してくれて納得の走りだったよ。
――先行馬が揃って楽な展開ではなかったように見えたが。
上原:速い馬は揃っていたけど、最内枠を踏まえて自分のレースに徹した。道中はリズム良く運べたし、前回から着用したチークピーシーズの効果で最後まで集中して走れていた。ゴール前は二枚腰でよくしのいでくれたよね。
――そこから3か月半の休み明けになる。
上原:暑い時期が得意な馬ではないから、勝った後は
スプリンターズS一本に絞った。夏場を涼しい場所で過ごせたし、放牧を挟んで調教は順調に積めている。
――1週前追い切りはウッドで。
上原:大外を回ってラストはステッキを入れた。しっかりと攻められたね。時計も出たし、馬体はもう仕上がっている。最終追い切りは池添ジョッキーに乗ってもらい、感触を確かめてもらうつもり。
――中山は昨年の当レース(11着)以来1年ぶり。
上原:坂を苦にするタイプではないけど、昨年は道中から少し戸惑いがあった。今さらレースパターンを変えるつもりはないし、モマれない競馬さえできれば。
――2つ目の
ビッグタイトルに向けて意気込みを。
上原:
高松宮記念を勝った後は馬のリズムや条件がかみ合わず結果を出せなかったが、前走の勝利がいい流れになっている。あとは悔いのない状態で送り出せるようにベストを尽くしたいね。
東京スポーツ