グレイトパールの最終追い切りには川田騎手が騎乗してウッドチップコースで3頭併せで行われました。
「馬場が悪かったのですが、しっかり負荷をかけたかったのでウッドチップコースでやりました。もともと調教では動くタイプではないのですが、そのわりにしっかり動いていましたね。上がってきてからジョッキーに感触を聞いたところ、いい返事が返ってきました。良かったです」と片山助手。
この追い切りで気持ちの前向きさが増したそうです。
「はい。心身ともにいい感じです。体のほうは大型馬なのであまり太らせてもいけないので、ほどよい状態をキープしてここまできました」
約550キロの大型馬ですからその体にあったレースを選んだ結果、
シリウスSへ出走することになりました。
「これだけ体が大きいと夏のコーナーが小さい小回りコースで有利ではないですからね。あれだけ体もトビも大きな馬ですからね」
今回、斤量は57.5キロですが、「この馬は550キロですよ、まったく心配ないですね(笑)」と一笑に付されていました。
平安Sは5着で連勝はストップしてしまいましたが、陣営はそれも糧になったと考えているようです。
「
平安Sでの経験が次につながると思っています。あれだけ大きな馬なので閉じ込められたり前を塞がれるなど自分のスペースがなくなり、初めてあれだけ苦しい状態になった中でも最後あれだけ頑張ろうとしていたのですから。この経験は収穫ですね」
陣営が今後見据えている大きなタイトルに向けても、ここは賞金を加算しておきたいところですね。
「はい。そしてこの秋、いいスタートを切れるだけの状態にはあると思いますよ」
(取材・文:花岡貴子)