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モレイラ騎手 菊沢師が全幅の信頼「体幹からして違う」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2018年10月04日(木) 18時23分
 ジョアン・モレイラ騎手(35)が2日、JRA騎手一次試験(競馬法規にまつわる筆記試験=英語でも可)を受験した。

 突破すれば翌年1月30日の二次試験(日本語による学力&騎乗技術に関する口頭試験ほか、身体検査、人物考査など)に進み、最終合格は2月12日に発表されることになるが…。

 “ブラックボックス”とも比喩される合否の可能性はひとまず置いて、マジックマンのすごさを関係者にまず聞いてみた。

 初来日は14年安田記念デー。この時は6鞍に騎乗して2着1回とインパクトを残せず終わったが、圧倒的だったのは2度目の来日となった15年のWASJだ。シリーズ2勝を含め、わずか2日で7勝の荒稼ぎ。

 そのうち1番人気は2頭のみだったから“すご腕”ぶりが顕著に表れた。その勝ち馬の一頭、ミスエリカ(7番人気)を送り出した矢嶋大樹助手(手塚キュウ舎)が当時の衝撃をこう振り返る。

ミスエリカはとにかく気が悪くて競馬に行けばサッパリだった馬。さすがに無理だろうと思っていたら、2番手から逃げ馬を競り落とし押し切ってしまった。結局、結果が出たのは後にも先にもモレイラが乗ったこの一回だけ。

 とにかく“馬を走らせる”という技量において、ずぬけたものを感じましたね。レースにおいて早仕掛けとの声もあるけど、それだって脚をもたせる自信があるからなせるワザではないでしょうか」

 一方、今週の毎日王冠アエロリットの騎乗を依頼した菊沢隆徳調教師は、その期待度をこう伝えている。

「モレイラさんはみんな評価しますよね。僕もジョッキーでしたけど、体幹がすごくて根本から違う印象さえ受けます。

 フォームとかムチの持ち替えとか…。これまでこんなジョッキーは見たことがない。どんな乗り方をしてくれるのか、今回は僕自身も興味津々といったところです」

 レース賞金は世界で群を抜く高さを誇るJRA。技量が抜けていれば、そこに目が行くのは当然の帰結であり、おそらく超一流外国人騎手のJRA挑戦の流れは(合否の結果はどうあれ)今回で止まることはないだろう。

 黒船来襲をどう受け止めるのか…。マジックマンの挑戦は実は国際化の波とJRAとのせめぎ合いかもしれない。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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