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【秋華賞】アーモンドアイ牝馬三冠へ万全!史上5頭目の偉業へ ルメール「通過点」

デイリースポーツ
  • 2018年10月09日(火) 08時00分
 「秋華賞・G1」(14日、京都)

 三冠達成すらも、この馬にとっては通過点なのかもしれない。春2冠で圧巻の強さを見せたアーモンドアイが秋の前哨戦を使わず、ぶっつけ本番でラスト1冠に臨む。12年ジェンティルドンナ以来となる史上5頭目となる偉業を成し遂げた後は、国内外の年長牡馬が待ち受けるジャパンC(11月25日・東京)に駒を進める予定だ。

 エリザベス女王杯の創設で『牝馬三冠』が可能になったのが1970年(75年までビクトリアCの名称で実施)。昨年までの48世代で、三冠を成し遂げた名牝はメジロラモーヌスティルインラブアパパネジェンティルドンナの4頭しかいない。その4頭はいずれもトライアルのローズSをひと叩きして、ラスト1冠に臨んでいた。

 桜花賞は驚異的な末脚で直線一気を決め、オークスでは好位から危なげなく抜け出す完勝劇。春2冠では同世代の牝馬相手に決定的な差を見せつけてきたアーモンドアイ陣営は、前哨戦を使わず、ぶっつけで臨むローテを選択した。何か予定が狂ったわけではない。当初からここが始動戦と見据えていたからだ。

 夏を休養に充て9月下旬、美浦に帰厩。ここまで順調に乗り込まれてきた。4日に美浦Wで行われた1週前追い切りでは、先輩僚馬の重賞ウイナー・ロジチャリスをあおる絶好の動きを披露。栗東から駆け付けたルメールはこう言った。「G1だし、ライバルたちも春より強くなってきているだろう。でも、ここは通過点」と。

 国枝師も「この先?ジャパンCじゃないかな」と古馬の一線級と互角以上に渡り合える自信を見せつける。歴史に残る偉業の懸かったこの一戦も、半分くらいは前哨戦と意識しているようなムードだ。

 馬体を含め、外見上は春と大きく変わった点はない。だがルメールは「春の段階でかなり完成度が高かったからね。あれ以上になったら凱旋門賞を勝つよ」と証言。さらに、過去に乗った名牝との比較を問われ、「(09年ジャパンC制覇時に騎乗した)ウオッカはレジェンドだったね。アーモンドアイはまだG1・2勝だから、実績的にそこまではいってない」。日の丸を背負うフランス人が凱旋門賞を引き合いに出すのも相当な重み。そして、07年に牝馬64年ぶりとなるダービー制覇を成し遂げた、G1・7勝馬ウオッカと並び称するのに足りないのは実績だけという言い方だ。

 いざ、伝説を作る秋。牝馬三冠挑戦はアーモンドアイにとって、その序章にすぎない。

提供:デイリースポーツ

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