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【JRA】エポカドーロ藤原英師「ジョッキーの腕にかかっています」/菊花賞共同会見

  • 2018年10月17日(水) 15時45分
エポカドーロを管理する藤原英昭調教師

――今朝の最終追い切りについて教えてください。
藤原 前走、休み明けで神戸新聞杯を使って予定どおり併せ馬で調整したんですけど。いつも乗っている岡田くん(騎手)に現状を前走と比べてどうだったか率直に聞きました。すると、やはり『上向いている』とジャッジしてくれました。そこはすごくいい追い切りだったと思います。

――先生ご自身としても納得いくものだったのでしょうか?
藤原 そうですね。イメージどおり最後しっかり反応して、しっかり体を使って走っているのでね。すごくイメージどおりで良かったと思います。

――距離は3000mですが、そのあたりは?
藤原 距離は関係なく仕上げました。あとは、馬を信じて。そういう意味ではダービーは2400mでしたが、そのときはいろいろな工夫というか課題をもって仕上げましたけれども。今回の3000mについては馬の能力を信じていつもどおりつくりました。

――適性より能力を優先してということでしょうか?
藤原 適性自体どこにあるのか、古馬になってからどこで勝負していくのか、我々もまだつかみきれていない部分もあります。まだ3歳同士ですし、そういう意味では3000をあまり意識せずにつくっていますけどもね。

――改めて、前走の神戸新聞杯を振り返ってください。
藤原 もう『戸崎ぃ!』と声が出ましたね。もう、それだけです。

――声が出たタイミングはスタート時でしょうか?
藤原 そうですね。あとの心情は(皆さんで)測ってください。

――いつもとは違うレース運びでした。
藤原 後ろから来たから終い(伸びて)来たということではなくて、やっぱり能力はあると確信していますから。1番人気でしたしファンの方には本当に申し訳なかったです。

 もう、その点だけが…。やはり神戸新聞杯を勝ちたかったですからね。距離も3000mではなく一度走っている距離ですから、手ごたえは感じていたんですけどね。『戸崎ぃ!』と叫びました(苦笑)。

――皐月賞時はレース前から「皐月賞から仕上げていく」という話がありました。そこからの三冠目となります。
藤原 以前から言っているように皐月賞を本当に獲りたかった馬ですし、そういう脚質でもあります。そのターゲットにしていた皐月賞が獲れたというのは馬にとっても厩舎にとってもとても良かったことでした。

 あとのダービー、菊花賞というのは流れ的なもので、どうしても獲らなくてはいけないレースというよりも、馬を信じて、これから古馬になってから適性を出してくれるのかな、というレースという(意味もあります)。でも、やはり人気になりますのでね、しっかり調整してというのはぬかりなくやっています。

――ダービーはいかがでしたか?
藤原 あのときも『戸崎ぃ!』と叫びましたけどね(笑)。そういう叫びがこの前とダービーと、菊花賞でどっちが出るのか。ジョッキーの腕にかかっているというのも、こちらはプレッシャーをかけていきますので。楽しみにしていますけれどもね。

――そういったお話はいつ頃(騎手と)されるのですか?
藤原 彼もずっと乗っていますのでね。あとは枠順が決まってどんな展開になるか。脚質としては、この前のように後ろから行くより前々の競馬というのは確信しましたからね。本当はハナを切れればいいのですが、3000mですからね。皆がどう出てくるのかわからないので、そのあたりは読みながら、話し合います。

――前走の馬体重(マイナス4キロ)についてはどうジャッジされますか?
藤原 勝ちたかったですからね。しっかりと勝ちたくて仕上げたので。それが結果として絞れていたというだけで、あまり気にしていないです。

――今回の馬体重は?
藤原 もうこの前、勝ちを逃したのでね。今回は好きなだけ走れ、好きなだけ食べろ、馬のポテンシャルを信じてつくっています。それで馬体重がどうなるかは当日にならないとわからないです。神戸新聞杯とはまた違う気持ちで挑みます。

――勝てば藤原さんご自身が3冠トレーナー(皐月賞エポカドーロ日本ダービーエイシンフラッシュ)となりますが、そのあたりは?
藤原 調教師としてはどうでもいい話で、まず馬が無事で、そしてファンの期待に応えられる走りをどうするか。日々の調整をその責任感を持ってやっていきたいと思います。(藤原師自身の)三冠はどうでもいいです(笑)。

――最後に抱負を。
藤原 神戸新聞杯では支持をいただいたのですが、残念な結果になってしまいました。でも、下を向いていてもダメなので、(神戸新聞杯が)終わってから常に上を向いて“菊花賞を獲るんだ”ということでスタッフ一同頑張っています。あとは戸崎次第です。頑張ります。よろしくお願いいたします。

(取材・文:花岡貴子)

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