「アルテミスS・G3」(27日、東京)
G1・2勝馬
ソウルスターリング(父フランケル)を姉に持つ良血馬が、デビュー3戦目で一気に素質を開花させた。
シェーングランツが上がり3F最速となる33秒8の豪脚を繰り出して、鮮やかな差し切り。重賞タイトルを手に入れ、2歳女王争いへ名乗りを上げた。
スタート直後はダッシュがつかず、道中は後方3番手の厳しい位置取り。ただ、直線で外に持ち出してからの伸びが圧巻だった。
武豊の右ムチ連打に応えてグイグイ脚を伸ばすと、先に抜け出した
ビーチサンバをきっちりととらえた。
「道中は自分から走る気をあまり見せなかった。でも、直線で外に持ち出すと、急に走るフォームが変わってすごい脚を使ってくれました」と鞍上も舌を巻くパフォーマンス。「素質の高さを感じますね。この先も楽しみ」と姉に続くG1制覇に太鼓判を押した。
サウジアラビアRCの
グランアレグリアに続く、厩舎2頭目の2歳重賞Vに「少し忙しい競馬になったけど、外に出してからはよく伸びたね」と藤沢和師も満足げだ。姉との比較については「ソウルはとても前向きだけど、この馬はおっとりして穏やか。でも、随分大人になってきたね」と成長ぶりを評価する。今後は在厩調整で暮れの大一番・
阪神JF(12月9日・阪神)を目指す。姉妹G1制覇の快挙へ-。この勢いのまま突き進む。
提供:デイリースポーツ