15日の
船橋競馬場で、今月いっぱいで現役引退となる
石崎隆之騎手の引退セレモニーが行われた。
セレモニーでは、騎手人生の振り返りや思い出の馬たちについて語り、その後は
地方競馬主催者、馬主会、調教師会、騎手会など関係者からの花束贈呈が相次いだ。大井から
JRAに移籍した
戸崎圭太騎手と、
JRAの
横山典弘騎手からも花束が贈呈され、場内から大きな拍手が上がった。来場していた全騎手が集まっての記念撮影も実施された。
石崎騎手は北海道出身、1956年1月29日生まれ、63歳。
地方競馬通算成績は36121戦6269勝で歴代3位の勝利数。9度の
地方競馬全国リーディングにも輝いている。
JRAでも74勝を挙げ、1994年にはワールド
スーパージョッキーズシリーズ(現在の
ワールドオールスタージョッキーズ)で優勝を果たした。
【
石崎隆之騎手 引退セレモニーにて】
――騎手人生45年間振り返って
「沢山の馬に乗せて頂いて、沢山いい成績を挙げさせて頂きました。騎手としては最高だったと思います」
――思い出の馬やレースは
「重賞を勝った馬たち、
アブクマポーロにしても
トーシンブリザードにしても、
トムカウントもそうでしたが、自分で調教に乗って仕上げていった馬たちは思い出深いです」
――石崎騎手にとって競馬とは
「競馬とは…。人生というか、忙しいときは、それ(競馬)しか考えてなかったです」
――ファンの皆様に一言
「今日は寒い中、ご来場頂きありがとうございました。3月いっぱいを持って、引退とさせて頂きます。昨年ちょっと病気になり半月ほど入院をして、調教にも乗らなくなり体力も落ちてきて、歳も歳だしと、これ以上(騎手を)続けるのは止めようと、昨年秋に決心しました。ファンの皆様には長い間ご声援頂き、誠にありがとうございました。また、競馬関係者の皆様に色々とお世話になり、ありがとうございました。最後に、今まで乗せてくれた馬たちに、感謝します」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)