2月の
ダイヤモンドS(GIII・東京芝3400m)からは、2馬身半差の快勝を収めた
ユーキャンスマイルが出走。前走の
万葉Sでは断然人気のなか
ヴォージュにハナ差2着と敗れていたものの、きっちり巻き返しての重賞初制覇となった。鞍上の
岩田康誠騎手は
天皇賞・春連覇がかかる。
■レース総括
出走馬10頭中、重賞ウィナーはわずか1頭となった一戦。そのなかで
菊花賞3着など実績上位の
ユーキャンスマイルが、前走に引き続き1倍台の単勝オッズと断然の支持を受けていた。
大外枠からそろっとゲートを出た
ユーキャンスマイルは道中5,6番手につけると、レースはほぼ縦一列の隊列でゆったりとしたペースで進む。2周目に入ってから
ユーキャンスマイルは後方から3頭目、他馬がポジションを徐々に上げていくなか、じっくりとレースを進める。
第4コーナーを回り、進路を最内にとって
岩田康誠騎手が追い出しを開始すると、馬群を縫うようにして残り200mを切ったあたりで一気に先頭へ。最後は余裕をもっての快勝でここでは実力が上だった。勝ちタイムは3:31.5と過去10年で2番目に早い快時計となった。
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ユーキャンスマイル振り返り
岩田騎手が「乗りやすい馬で余裕があり、楽勝でした」とレース後コメントしたように、道中はじっくり構えて最内を進むと、直線は進路を見つけるだけといった印象。前が空いてからはあっという間に他馬を交わして置き去りに。これで3000m以上の長距離戦は、3戦してすべて馬券圏内と安定している。