「
オークス・G1」(19日、東京)
上昇一途だ。3戦3勝で
忘れな草賞を制した
ラヴズオンリーユーは15日、栗東坂路を余裕の手応えで駆け上がった。矢作師も仕上がりに自信満々。無敗の女王誕生へ態勢は盤石だ。フラワーCの覇者
コントラチェックは美浦W、
桜花賞3着
クロノジェネシスは栗東CWで、それぞれ軽快な動きを披露し、好調をアピールした。
無敗の牝馬が上昇一途だ。
ラヴズオンリーユーは栗東坂路で単走追い。坂井(レースはM・デムーロ)を背に余裕の手応えで駆け上がると、4F54秒7-40秒2-12秒8をマークした。矢作師は「馬なりというよりも、楽走という感じ。非常に充実している。G1は上積みがなければ勝負できないと思うし、かなり上積みが大きい」と仕上がりの良さに自信を見せた。
3戦3勝で樫の舞台を迎える。4カ月半ぶりとなった前走の
忘れな草賞も楽勝だった。3馬身差Vに「まだ本調子じゃないと思っていた。6とか7とか、それぐらいの感じ。それでも勝てると思っていたけど、期待通りのレースをしてくれた」とうなずく。
全兄が16年
ドバイターフの覇者
リアルスティールという良血だ。「きちんと歩けないのは似ているけど、筋肉の柔らかさや質は
リアルスティールより上ではないかと思う」と比較する。兄は
皐月賞2着、ダービー4着、
菊花賞2着と、クラシックで惜敗しただけに、「大きな夢を持たせてくれる馬。先々に夢がつながるレースをしてほしい」と、兄超えのクラシックVを期待した。
鞍上のM・デムーロも、その性能にホレ込む一人だ。前走に続き1週前追い切りに騎乗し、「大人になっているし、反応が速い。背中が柔らかくて跳びがきれい。賢い馬だし、距離も大丈夫」と手応えをつかむ。「前走みたいに自信がある。
オークスを勝ったことがないので、本当に勝ちたい」。相当な決意で史上10人目のクラシック完全制覇を狙う。
提供:デイリースポーツ