前走の
ドバイシーマクラシックは3着。これには陣営も悔しい想いを抱えています。
「すごくいい状態でレースを走れたと思っています。でも、結果論をいうと、最初の位置取りがそのまま勝ち馬との差になってしまったと思います。最後は本当によく伸びてきて
リチャードらしい競馬はできたと思うのですが、結果だけが残念でした」と庄野調教師。
気になるのはドバイ帰りの疲労の度合い。でも、帰国後は放牧先でいいかんじでリフレッシュできたようですよ。
「2週間くらいは疲れたな、というか、ドバイで頑張ってきたのだな、という印象でした。そこから牧場のスタッフもしっかりケアしてくれまして、入厩までには良い状態に整えていただきました。そして、今は本当にすごく元気な状態でレースを迎えられるところまできました」
昨年の
大阪杯での
スワーヴリチャードの力強さは実に印象的でした。舞台は距離は違えど同じ阪神競馬場です。
「阪神は
リチャードにとって相性のいいコースだと思っています。最終追い切りは芝コースで行いましたが、グリップが効いて体もよく伸びていました。ジョッキーとも少し前目で運びたいな、と話しています。同世代の馬と古馬になって一緒に戦えるのはすごく嬉しい。久しぶりになんとか、GIを勝ちたいです」
(取材・文:花岡貴子)