キセキへ寄せる期待が止まりません。陣営も、わたしも、おそらく皆さんも。
「最終追い切りの動きも素晴らしかったです。
シルエットも締まってきましたし、体型は父の
ルーラーシップに近づいてきましたね。雨予報もありますが、これについては
菊花賞を見ていただければ。どんな馬場でも走ってくれると思います」(辻野助手)
ホント、体と雰囲気からはケチをつけるところがないです。そこへきてさらにジンクスまで味方しているのはご存知ですか?
まず、本来なら極端すぎるともいえる1枠1番を
キセキ陣営は「ラッ
キーナンバー」と歓迎しているので、少し調べてみました。
角居厩舎の今年の
中央競馬の成績を振り返ると、いやいや、1枠1番での成績が凄いんです。
ロジャーバローズの
日本ダービーをはじめ、
ユニコーンSとニュージーランドTの
ワイドファラオ、先週の
エスポワールなど、角居厩舎が1枠1番に入ると軒並み掲示板に載っています。
振り返ると、掲示板を外したのは1月27日の
ハーツフェルト(500万下)と
アールジオール(500万下)で、それ以降は12戦5勝、2着1回、3着2回、4着2回、5着2回という好成績でした。偶然とはいえ、これはあやかりたいほど恐るべし!
さらに。清山助手は先日の記事に書いたとおり、
横山典弘騎手と競馬学校を同期で卒業した騎手でした。その後、騎手を辞めて調教助手に転身するわけですが、騎手時代の代表馬には
ロンシャンボーイという高松宮杯を制した馬がいます。
キセキは
宝塚記念の成績次第で
ロジャーバローズと共に
凱旋門賞へ挑むプランが持ち上がっています。そう、
ロンシャンボーイの清山さんですよ!清山さんこそ、パリ・ロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞に挑戦していただきたい。そう思うのです。
馬名にあやかってのたまたまの偶然、と仰る方もいらっしゃるとは思います。でも、それでもここまで地味に淡々と
キセキを支え続けてきた陣営に
凱旋門賞の夢を授けたくありませんか?少なくとも、わたしはそう思います。
これまで悔しい競馬の続く
キセキですが…。今回の
宝塚記念に限っては、雨予報も、そうでなくても前残りの馬場も、このところ角居厩舎が節分以降、好成績を続けている1枠1番も、全部
キセキの味方になっているように感じます。そして、そう感じるのはきっと私だけでないはずです。
(取材・文:花岡貴子)