現地時間10月1日、仏・ロンシャン競馬場で行われた
凱旋門賞(仏G1・芝2400m)に出走した
武豊騎手騎乗の
ディープインパクト(牡4、日本・池江泰郎厩舎)は、スタート直後から好位の外目を追走。4角入り口から進出を開始すると、直線半ばでは一旦先頭に立つも、中団追走のレイルリンク
Rail Link、最後方で脚を溜めていたプライド
Prideとの叩き合いに敗れ、3着に終わった。
勝ったのは、S.パスキエ騎手騎乗のレイルリンク
Rail Link(牡3、仏・A.ファーブル厩舎)。直線残り100mで
ディープインパクトを競り落とすと、追い込んだプライド
Prideをクビ差抑えて快勝した。勝ちタイムは2分26秒30(良)。戦前に
ディープインパクトとともに3強を形成した昨年の覇者ハリケーンラン
Hurricane Runは4着、
シロッコ Shiroccoは最下位8着に敗れた。
勝ったレイルリンクは、
父Dansili、
母Docklands(
その父Theatrical)という血統の英国産馬。半兄に
チェルシーマナー
Chelsea Manor(
父Grand Lodge、
メゾンラフィット杯-仏G3)がいる。06年4月のデビュー戦は内ラチに突っ込み競走中止。3戦目のメイドン(未勝利)で勝ち上がると、続くリス賞(仏G3)で重賞初制覇。さらに
凱旋門賞と同コースで行われた7月のパリ大賞典(仏G1)でG1奪取を飾った。秋は過去10年の
凱旋門賞で8頭の勝ち馬を出しているニエル賞(仏G2)で始動。ここを半馬身差で制し、
凱旋門賞に挑んでいた。デビュー3戦目からの5連勝で、通算成績7戦5勝。
鞍上のS.パスキエ騎手は
凱旋門賞初制覇。管理する仏・A.ファーブル調教師は、昨年のハリケーンランに続く連覇で、歴代最多の通算7勝目となった。