5月28日にドゥームベン競馬場で行われたドゥームベン10000に出走予定だったHay Listが右後脚の感染症で同競走の出走を取り消した。
管理するマクネア調教師が明らかにしたところでは、現在は正式な病名は明らかではなく、血液検査などの診断結果を待っている状況ではあるが、症状は深刻ではないという。陣営は6月11日にイーグルファーム競馬場で行われるストラドブロークハンデキャップへの出走に望みを賭けている。
Hay Listは前走BTCカップで世界最強スプリンターBlack Caviarの2着に入ったパフォーマンスを評価され、ワールドサラブレッドランキングにおいてオーストラリア所属馬ではBlack Caviarに次ぐ評価を受けていた。
【補足という名のつぶやき】
Hay ListはG1競走2勝馬で、先日発表されたワールドサラブレッドランキングではスプリント部門で3位タイとなる122のレーティングを獲得しています。そしてなにより、13戦無敗の最強牝馬Black Caviarの引き立て役に甘んじてしまった、悲運の名競走馬なのです。
対Black Caviarは4戦全敗。そのうち3回は2着に入っていますが、この馬と3着との着差は1馬身3/4、5馬身、4馬身3/4と短距離戦では決定的なものです。にもかかわらず、彼より3馬身1/4、2馬身3/4、2馬身先でBlack Caviarがゴールしているわけで、いかにライバルがケタ外れの強さであるかを身をもって実証してしまっているのです。
そのBlack Caviarは来シーズン(オーストラリアは8月から新シーズン)にそなえて休養に入ったため、今週末のドゥームベン10000はG1競走3勝目の絶好のチャンスでした。なのに病気で出走計画が頓挫してしまうとは、このHay List、どこまでツイてないのか。
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