今年で12回を数える3歳限定のダート重賞。創設当初は人気決着が多く、第1回から8年連続で1.2番人気のいずれかが勝利していたが、ここ3年の勝ち馬は11.5.10番人気で波乱が続いている。
1.先行力のある馬が活躍
過去10年、前走の4角で5番手以内だった馬は[5-9-7-67]で複勝率23.9%なのに対して、7番手以下だった馬は[4-1-0-44]で複勝率10.2%。なお、7番手以下から連対した5頭中4頭は前走も重賞、1頭は芝レースだった。昨年こそ超ハイペースで前崩れになったが、基本的には先行スピードを持つ馬がよく好走するレース。
2.上がり馬は苦戦
過去10年の勝ち馬10頭中9頭は、すでにオープンで連対経験があった馬か、古馬2勝クラス(1000万下)で勝ち星がある馬だった。2着馬も10頭中6頭がこの条件をクリアしている。1勝クラスまでしか実績のない馬は中々苦戦気味。
3.JDD組強し
過去10年、前走で
ジャパンダートダービーを走っていた馬は[5-2-3-13]で、連対率30.4%、複勝率43.5%。17年は
ジャパンダートダービーで8着だった
ローズプリンスダムが勝利し、昨年は
ジャパンダートダービーで6着だった
トイガーが3着したように、凡走した馬の巻き返しもしばしばある。
ミヤジコクオウは
ジャパンダートダービーで5着と人気を裏切ってしまったが、レース後に幸騎手が馬場が合わなかった旨をコメントしており、地力負けではないだろう。それ以前の中央では、躓いた
伏竜Sを除いて4角3番手以内に付けるスピードを発揮し、その上で上がり2位以内の末脚を繰り出して好走を続けてきた。左回りは問題なくこなせると見て、巻き返しを期待したい。