「東海S・G2」(23日、中京)
近況は安定感を欠いている
ハヤヤッコだが、ハマった時の爆発力は侮れないものがある。最重量59キロ+右回りの阪神と、不向きな条件だった前走9着は完全に度外視。斤量56キロ&得意の左回りと文句なしの舞台設定なら、19年
レパードS以来の重賞タイトルに手が届いてもおかしくはない。
好走と凡走を繰り返し、「当てにしづらい」と国枝師もお手上げの気分屋
ハヤヤッコ。ただ、4走前のようにハマった時の末脚は鮮やかなもの。条件がマッチするかどうか-そこが鍵を握る。
近4戦は全て57・5キロ以上を背負っての勝負だったが、今回は56キロで出走。特に前走が59キロだっただけに「斤量はいいよね」と国枝師も3キロ減を歓迎する。そして、重賞Vを含むオープン級3勝が全て左回りだったように、前回の阪神から中京へのコース変わりもプラスに働きそうだ。
体調も引き続き良好。1週前には美浦Wで
アンティシペイト(5歳オープン)と併せ、6F84秒6-37秒9-11秒6を馬なりでマーク。半馬身遅れてのフィニッシュにはなったが、もともとが調教駆けしないことを考えれば評価できる内容だ。
最終追いを翌日に控えた18日は、美浦坂路を1F17秒程度のキャンターで登坂。純白の馬体を軽快に弾ませる様子に、トレーナーは「元気いっぱいでいい感じだよ。問題なく順調に来ている」と状態面に太鼓判を押した。
今回は池添と新コンビを組む。気持ちが鍵を握るタイプだけに、「ジョッキーが新味を引き出してくれたら。オーナーも先週(
愛知杯&
日経新春杯を)勝っているしね。一発あるかもよ」と期待を寄せる。現在は“白毛馬=
ソダシ”というイメージになってはいるが、
ハヤヤッコこそJRA史上初となる白毛の重賞勝ち馬。その底力は侮れない。
提供:デイリースポーツ