前週の3日間開催、東京で行われた芝のメイクデビューは4鞍中3鞍を関西馬に持っていかれた。今週は関東馬の奮起を期待したい。
【10月15日(土) 東京芝1600m】
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ポルトロッソ(牝、父
リアルスティール、
母ポルトフィーノ、美浦・
宮田敬介厩舎)
祖母が名牝
エアグルーヴ。伯母に
アドマイヤグルーヴ、叔父に
ルーラーシップ、いとこに
ドゥラメンテなど牝系には幾多の活躍馬が並ぶ。体調が整わずに夏場のデビューを見送り、じっくりと秋に備えた。再入厩後は順調に乗り込まれており、ひと追い毎に良化している。「もう少し走る気持ちを出してほしいけど、併せ馬で真ん中に入れたら自分から反応した。中身はできている感じだし、ひと追い毎に動きは上向いています」と
宮田敬介調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
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レッドバレンティア(牡、父
リオンディーズ、
母レッドマジュール、美浦・
手塚貴久厩舎)
伯母に仏GIを3勝の
Mandesha、祖母の半兄には米G1を2勝の
Manndarがいる。先週の追い切りは年長馬(3勝クラス)と併せ、いい動きを見せていた。「ちゃんと首を使って走る。ジョッキーに乗ってもらったけど、感触は良かった。肌(母の父)が
ディープインパクトだし、いい脚を使えそう。初戦から動けると思います」と
手塚貴久調教師。鞍上は
福永祐一騎手が予定されている。
【10月15日(土) 東京芝2000m】
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スキルヴィング(牡、父
キタサンブラック、
母ロスヴァイセ、美浦・
木村哲也厩舎)
1歳上の半兄
ヴァーンフリートは2歳の6月にデビュー勝ち。近親にはGI馬の
ロジユニヴァース、
ディアドラ、
ソングラインをはじめ、
ランフォルセ、
ノーザンリバー、
ジューヌエコールなど重賞ウイナーの活躍馬が並ぶ。「立派な馬体。まだ集中力を欠くなどムラなところがあるけど、ひと追い毎に良くなっている。折り合い面の問題はないし、長めの距離が良さそう」と
木村哲也調教師。鞍上は
C.ルメール騎手が予定されている。
【10月16日(日) 東京ダート1600m】
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ビターゼノビア(牝、
父ヘニーヒューズ、
母ビタースウィート、美浦・
手塚貴久厩舎)
3歳上の半兄に
ビターエンダー(
プリンシパルS1着、
共同通信杯2着)がいる。「デビュー前としては十分に動けている。上は芝で走っているけど、
ヘニーヒューズの仔でダート向き。まずはマイル戦で見てみたい」と
手塚貴久調教師。鞍上は
津村明秀騎手が予定されている。
(取材・文:竹之内元)