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サトノダイヤモンド産駒の1億円馬 サトノグランツがデビュー/関西馬メイクデビュー情報

  • 2022年10月17日(月) 18時00分
 2008年10月26日、菊花賞当日。京都芝1800mで行われた新馬戦は掲示板に載った5頭が、すべて重賞を勝ち、うち3頭がGIホースになった。これにより「伝説の新馬戦」と呼ばれるようになったが、2009年の菊花賞当日に行われた新馬戦も1着ローズキングダム、2着ヴィクトワールピサがGIホースになったことで、菊花賞当日に行われる芝1800mの新馬戦が「伝説の」と形容されるようになった。

 その後もエピファネイア(2012年)、ワールドプレミア(2018年)、そして2020年のシャフリヤール(栗東・藤原英昭厩舎)と、勝ち馬に関しては、3歳GIを勝つ馬が出ている。さあ、今年はどの馬が勝って、後世に名を残すような活躍を見せてくれるのだろうか。

【10月22日(土) 阪神芝1400m】

コトヴィア(牝、父ルーラーシップ母ウインアルエット、栗東・松永幹夫厩舎)

 母系にダート交流重賞のスパーキングレディーカップを勝ったサウンドガガ(父Roman Ruler)や2013年共同通信杯を勝ったメイケイペガスター(父フジキセキ)がいる血統。

 本馬について「気持ちが高ぶりやすいところがあるので、そのあたりが落ち着いてくれば」と松永幹夫調教師は話していたが、今のところは順調に追い切りを消化。10月13日はレースでも騎乗予定の松田大作騎手が跨って、3頭併せ。その真ん中に位置していたが、追い比べでしっかりと食い下がって、ラストは11.4秒の伸びを見せている。

【10月22日(土) 阪神芝1600m】

ロードフォーステル(牡、父ロードカナロア母オースオブゴールド、栗東・松下武士厩舎)

 母系に芝で3勝を挙げているベストアプローチ(父New Approach)がいる血統。いとこに新馬、クローバー賞と連勝したオータムレッド(父ワールドエース)がいる。

 本馬は4月29日と早い時期にゲート試験を合格しており、その後は牧場で調整。9月に栗東へ戻ってきて、10月に入ってから本格的な追い切りを開始。10月13日のCWでは3頭併せを一番後ろから追いかけて、最後の直線は一番外。それでも楽々の手応えで前を捕まえて、最先着でのゴールだった。6F86.5秒と時計は遅いものの、脚力に関しては見るべきところがあるといった動き。今週の追い切りではもっと動ける状態になるのではないだろうか。

【10月23日(日) 阪神芝1800m】

サトノグランツ(牡、父サトノダイヤモンド母チェリーコレクト、栗東・友道康夫厩舎)

 2021年セレクトセール1歳にて、1億500万円で落札されたサトノダイヤモンド産駒。半兄に新馬、アイビーSと連勝したワーケア(父ハーツクライ)がいる。

 本馬は7月8日にゲート試験を合格した後、牧場へ戻って再調整。秋に栗東へ再入厩して、坂路とCWを併用して追い切りを積み重ねている。10月13日にはレースでも騎乗予定のC.ルメール騎手が跨って、CWでの3頭併せ。全体時計は6F84.3秒と速くはなかったが、一番後ろから追いかけてゴール前ではきっちり追いついたところに見どころがあった。追い出されてからのフォームは父に似たところがあり、完成度が増せば、もっと力強い走りを見ることができそう。

ハイアーレルム(牝、父ハーツクライ母インナーレルム、栗東・安田隆行厩舎)

 おじに英2000ギニー、愛2000ギニーなどのG1レースを勝ったRock of Gibraltar(父Danehill)がいる血統。半兄ギルティブラック(父ディープインパクト)は同厩舎で管理されたが、気性的に難しい面もあり、JRAでは未勝利を勝つことができなかった。

 本馬については「兄とは全然違って、馬体重は500キロくらい。気性もカッカしていた兄に比べて、割と落ち着いている。トモもしっかりしているし、距離の融通も利きそう」と安田隆行調教師。10月13日の坂路では、レースでも騎乗予定の北村友一騎手が跨って、古馬1勝クラスと併せ馬。4F51.5秒と速い時計をマークしたが「時計は出ましたが、ウッドチップだともう少し力強さが欲しい走り。スピードが出る軽い芝が合いそうなタイプですね」とその動きを確認した同師は評している。

(取材・文:井内利彰)

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