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【セレクトセール2023】億超えだけじゃない! セレクトセール出身馬はこの1年も大活躍

  • 2023年07月09日(日) 20時15分
 7月10日(月)、11日(火)に北海道苫小牧にあるノーザンホースパークにて行われるセレクトセール。主催者が厳選した良質なサラブレッドが上場されることで知られ、今年も450頭以上のバラエティに富んだ幼駒が登場予定だ。本稿では目前に迫った開催を前に、およそ近1年間に活躍した同セール出身馬を、一部だけだがご紹介したい。

ドゥラエレーデ(牡3、栗東・池添学厩舎)

 父ドゥラメンテ母マルケッサ、母の父オルフェーヴルという血統で、祖母のマルペンサはアルゼンチンで芝ダート双方のG1を制した名牝。伯父に16年の菊花賞有馬記念を制したサトノダイヤモンドがいる。ノーザンファームの生産馬で、21年の1歳セールにて1億1000万円(税込)で落札された。

 昨年8月、デビュー3戦目にダ1700m戦で初勝利を挙げ、続く東スポ杯2歳Sで4着。暮れのホープフルSでは芝で未勝利ということもあってか、14番人気の伏兵だったが、接戦制して重賞初制覇を飾る。その後もドバイ遠征や3歳での宝塚記念挑戦など、型破りなローテで注目を集めている。

ジャスティンパレス(牡4、栗東・杉山晴紀厩舎)

 父ディープインパクト母パレスルーマー、母の父Royal Anthemという血統。半兄に13年のベルモントS覇者パレスマリス、21年ステイヤーズSや22年阪神大賞典で2着のアイアンバローズがいる。ノーザンファームの生産馬で、20年の1歳セールにて2億900万円(税込)で落札された。

 2歳時にホープフルSで2着に好走。3歳秋には神戸新聞杯を制して菊花賞3着など活躍したが、今年に入って本格化の兆し。3月の阪神大賞典は、ゴール前で流す余裕も見せて1.3/4馬身差で快勝し、4月末の天皇賞(春)では2馬身半差でGI初制覇。続く宝塚記念でも3着に入るなど大舞台で活躍している。

ウシュバテソーロ(牡6、美浦・高木登厩舎)

 同馬は父オルフェーヴル母ミルフィアタッチ、母の父キングカメハメハという血統で、伯父は03年の東京新聞杯覇者のボールドブライアン。千代田牧場の生産馬で、17年の当歳セールにて2700万円(税込)で落札された。

 デビューから一貫して芝路線を歩み、昨年4月の横浜Sでダートに転向すると才能開花。秋にはオープンクラスで連勝し、勢いそのままに東京大賞典で重賞初制覇を飾った。年明けの川崎記念も勝利して、勇躍向かったドバイWCを完勝。ダートに転じて僅か1年足らずで、世界の頂点に立った。

デルマソトガケ(牡3、栗東・音無秀孝厩舎)

 父マインドユアビスケッツ母アムールポエジー、母の父ネオユニヴァースという血統。母は13年の関東オークス覇者で、伯父にダート短距離で活躍したミリオンディスクなどがいるダート一族の生まれ。社台ファームの生産馬で、21年の1歳セールにて1980万円(税込)で落札された。

 芝での2戦は結果が出なかったが、ダートに転じて2戦目で初勝利。続くもちの木賞を制して挑んだ全日本2歳優駿では、上がり最速の末脚でペリエールオマツリオトコらをねじ伏せ重賞初制覇を飾った。その後は海外遠征を敢行。UAEダービーを圧勝したほか、ケンタッキーダービーでも6着に健闘した。

 その他にもジュンライトボルト(チャンピオンズC)、ヴァレーデラルナ(JBCレディスC)、アスクビクターモア(菊花賞)が近1年のGI級競走で勝利している。セレクトセールでは5億、6億で落札される馬もおり話題を集めるが、ウシュバテソーロデルマソトガケのように、同セールでは比較的リーズナブルな価格の馬からも活躍馬が現れている。未来のGIホースが多数眠る、日本最大級のセリ市から目が離せない。

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