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時計は遅くとも動き軽快 師も高評価のルージュプレジール/関西馬メイクデビュー情報

  • 2023年10月02日(月) 18時00分
 今週から東京、京都の開催がスタート。初週は3日間開催ということもあり、京都では各日2レースずつ新馬戦が組まれている。これだけレースがあれば、頭数がまばらになることも多いが、早い時期から開幕週の馬場を目標に調整していた馬も多く、どのレースにもそれなりの頭数が集まりそうだ。

 下記で紹介できなかったところだが、10月9日の京都芝2000m。ここへ出走予定のオールナット(栗東・高野友和厩舎)は半姉にショウナンパンドラ(父ディープインパクト)、母系にステイゴールド(父サンデーサイレンス)がいる良血。サトノダイヤモンド産駒は先日の神戸新聞杯を勝ったサトノグランツ(栗東・友道康夫厩舎)など、これからが楽しみな種牡馬である。

【10月7日(土) 京都芝1600m(牝)】

ルージュプレジール(牝、父ドゥラメンテ母サンドグロース、栗東・田中克典厩舎)

 日本で走ったきょうだいには活躍馬は見当たらないが、母系にはリスグラシューが2着した2018年香港ヴァーズで3着したEziyra(父Teofilo)がいる血統。

 本馬は8月24日にゲート試験を合格し、その後も栗東で在厩調整。入厩時から先週の新馬戦で3着だったインザモーメントとともに田中克典調教師の評価が高い1頭だったが、インザモーメントと一緒にCWで併せていると、どうも相手に見劣る感があった。しかし、先週のCWでは古馬相手の3頭併せで一番楽な手応えで同入。時計は6F85.1秒と遅かったが、やっぱり動く馬だったんだと再認識させられたと同時に、週を追うごとに動きが良化していることも大きいと思う。これで出走態勢は整った。鞍上は浜中俊騎手が予定されている。

【10月8日(日) 京都芝1800m】

ヒシグランディヴァ(牝、父シュヴァルグラン母ラリズ、栗東・友道康夫厩舎)

 2022年セレクトセール1歳では、牝馬ながら9800万円という高額で落札されたシュヴァルグラン産駒。半兄には昨年の宝塚記念2着、中山記念など重賞3勝を挙げているヒシイグアス(父ハーツクライ)がいる。

 本馬は函館でゲート試験に合格し、その後は牧場で調整。8月26日にノーザンFしがらきから栗東へ入厩し、順調に追い切りを消化。先週のCWでの3頭併せは一番後ろから追いかけて結局前2頭には追いつかなかったが、反応遅れというか、前2頭と同じような脚しか使えなかった。とはいっても先行していたのが、次走秋華賞を予定しているハーパー。この馬自身もラストは11.8秒で動いているので、先々週よりも動き自体は良化している印象。なお、鞍上は松山弘平騎手が予定されている。

モズイージス(牡、父サンダースノー母モズカッチャン、栗東・松下武士厩舎)

 母モズカッチャン(父ハービンジャー)は2017年エリザベス女王杯でGIを制覇。初仔モズマワシゲリ(父グランプリボス)は2着1回3着1回はあったものの、6戦して未勝利。本馬が二番仔にあたる。

 入厩からゲート試験合格もスムーズで、その後も栗東に在厩して調整。先週のCWでの追い切りにはレースで騎乗予定の岩田康誠騎手が騎乗。新馬2頭との3頭併せ、一番前にいたとはいえ、最後の直線は一番外を回りながら、抜群の手応えで最先着。ラストは11.6秒というラップだった。坂路に関しても、時計自体は地味だが、先週の動きを見るかぎり、すでに動ける状態にあるといった感じ。

【10月9日(月) 京都芝1400m】

グロリアラウス(牡、父リアルインパクト母アンティフォナ、栗東・斉藤崇史厩舎)

 全兄は同厩舎で管理され、2020年NHKマイルCを勝ったラウダシオン(父リアルインパクト)がいる。7月22日にノーザンF空港から栗東へ入厩し、ゲート試験合格後は一旦、ノーザンFしがらきへ放牧という流れで、9月12日には栗東へ再入厩している。

 個人的には9月21日のCWでの3頭併せが抜群の動き。一番後ろから追いかけていたが、ゴール前では先行していたヒンドゥタイムズとの追い比べになったが、こちらの方が手応え余裕で同入だった。先週の追い切りに関しては、今週の栗東がレクレーションの関係で火曜日全休となるため、9月30日にCWでドンフランキーと併せ馬。ラスト1Fは11.4秒をマークしており、これであらかた仕上がったという感じだろう。鞍上は団野大成騎手が予定されている。

(取材・文:井内利彰)

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