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園田の三野孝徳騎手が引退し、広報に転身

  • 2013年11月08日(金) 12時42分
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 園田競馬(尼崎市)で34年6か月活躍した三野孝徳騎手(52)(伊丹市)が7日、引退した。騎乗回数1万9511回、県騎手会長も務めたベテランは「後輩のために、地方競馬を盛り上げたい」と裏方への転向を決断、8日からは広報担当として第二の競馬人生を歩む。早くもイベントを考えているといい、「『園田はおもろいで』と言ってもらいたい」と意気込む。(河部啓介)

 伊丹市出身で、競馬との出会いも園田だった。ファンだった父と通ううち、中学生の三野さんは、騎手が鞭(むち)を入れる音に反応し、約2万人の観衆が沸き返る様子に魅せられたという。「かっこええ仕事や」。卒業と同時に調教師に弟子入りした。

 1979年5月に騎手デビューし、約5年後には年間130勝近くを達成、「ゴールデンジョッキー」に仲間入りした。約10年前には大腿(だいたい)骨を骨折し9か月間レースを離れるなどけがにも泣かされたが、通算1936勝を挙げた。

 その間に観客数は減少。憧れを抱いた頃に比べ10分の1の日もあり、鞍上(あんじょう)だけでなく、営業・宣伝活動にも力を注ぐ。県騎手会長だった2010年には、太もも部分に企業名を入れる「騎手ズボン広告」を取り入れた。タブレット型端末を携え、こまめにフェイスブックを更新している。

 ただ、1年ほど前から勝ち星に恵まれず、「生涯現役」と「潮時では」という思いが胸の奥で交錯した。「騎手の経験を生かした広報でファンを喜ばせ、大観衆の中で若手を騎乗させたい」と決意した。

 7日は計7レースに出場し、最高順位は4着。引退セレモニーでは、観客約2500人に「素晴らしい競馬場になるよう、ファンサービスに努めるので、皆さんもご協力を」と語りかけ、騎手仲間に胴上げされると笑顔を見せた。三野さんは「全国の地方競馬に広がるようなイベントを考え、園田から競馬の面白さを発信することで、競馬に恩返しをしたい」。新たな舞台での戦いに燃えている。
ネタ元のURL
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news/20131107-OYT8T01518.htm

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