20日、
大井競馬場で行われた
金盃(4歳上、南関東G2・ダート2000m、1着賞金3000万円)は、
内田博幸騎手騎乗の圧倒的1番人気(単勝1.3倍)
ルースリンド(牡7、船橋・
矢野義幸厩舎)が、中団追走から徐々に進出し、4角付近で先頭に並びかけると、3番人気
ナイキアースワークの追撃を2馬身抑え優勝した。勝ちタイムは2分06秒4(良)。さらに1馬身差の3着に4番人気
レッドドラゴンが入った。
勝った
ルースリンドは
父エルコンドルパサー、
母ルーズブルーマーズ(
その父Deputy Minister)。祖母はベルデイムSなど米G1・3勝を挙げ、78年米古牝馬チャンピオンに輝いた
レイトブルーマー Late Bloomerで、伯父にエンズウェル Ends Well(ユナイテッドネイションズH-米G1)がいる血統。
04年2月に美浦・
上原博之厩舎からデビューも9戦0勝で現厩舎に移籍。移籍初戦から4連勝し、2年前のこのレースで2着してからは重賞戦線で活躍。昨年のスパーキング
サマーC(南関東G3)で重賞初制覇を果たすと、
JBCクラシック(交流GI)5着、彩の国
浦和記念(交流GII)2着、前走の
東京大賞典(交流GI)4着と、交流重賞でも好走を続けていた。通算成績30戦12勝(うち
JRA9戦0勝、重賞2勝)。
鞍上の
内田博幸騎手は、昨年(
ボンネビルレコード)に続く勝利で、このレースは通算5勝目。3月1日付で
JRAへの移籍が決まっており、大井所属として、地元・大井では最後となる重賞を勝利で飾った。
レース後のインタビューで内田騎手は、「この馬は亡くなった佐藤隆騎手(06年8月に死去)が育ててくれた馬。最後の直線では隆さんが後押ししてくれた」と感極まった様子で語った。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。