オルフェーヴルが最後にやってのけた。それは過去3年間の集大成ともいえる勝利だった。2012年凱旋門賞で3馬身差をつけて一時先頭に立ってからの突然の暗転以来であり、そして引退レースでやっとやり遂げたものだった。
彼の戦績はつねにドラマのようであった。楽勝、圧勝、多くの栄光を自ら否定するかのような珍行動……。そして有馬記念。最後に彼が切ったカードは超一流のさらに上をいくことの証明だった。
日本最大のレースにおいて、地元の大観衆の前で8馬身差の勝利。スタンドは愛息を見守ったかのような歓声と祝福にあふれていた。これが彼との別れであるとはとても思えなかった。
それは彼の競走馬生活最高のパフォーマンスであり、彼を愛したファンに報いるものであった。ディープインパクトが2006年の同競走での勝利によって世界チャンピオンになって以来の、この火山列島での“大きな噴火”であった。
まるで同じ物語だ。2頭の三冠馬はともに凱旋門賞で敗れ、帰国後のシーズン最後の大一番で最高の結果を出したのだ。
唯一の違いは、今年のオルフェーヴルが凱旋門賞で敗れたことは、トレヴという1頭の優れた牝馬によって、世界一への道を閉ざされたことを意味するということだ。
トレヴは凱旋門賞でオルフェーヴルに5馬身差をつけた印象的な勝利で、文句なしの世界チャンピオンのまま今年を終えると思われた。5馬身差によってオルフェーヴルに勝る者は他になく、日曜に我々は「なぜ(これが凱旋門賞で見られなかったのか」という走り)を見た。
しかしながら、トレヴを世界一のままとし、オルフェーヴルには130のレーシングポストレイティング(RPR)―彼のキャリアで最高―を与え、2位へと引き上げる。
(以下略)
■2013年RPRトップ3
131 トレヴ
130 オルフェーヴル
129 ブラックキャビア
129 ロードカナロア
129 トロナド
【補足】
ヨーロッパ最大手の競馬誌レーシングポストはオルフェにロードカナロア以上の評価を与えました。オルフェの種付料上がるかも。じつは記事で省略した部分に、ワールドベストレースホースランキングが11月までで総括することへの批判があって面白いのですが、本題とは外れるので省略します。
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- http://www.racingpost.com/news/horse-racing/orfevre-world-class-orefevre-saves-his-best-for-last-in-arima-kinen/1582546/international/