香港シャティン競馬場で27日、
ワールドシリーズ第1戦目となる国際G1クイーンエリザベス2世Cが開催される。今年の
QE2世Cは、新型肺炎SARSの影響で外国馬が3頭しか出走しないため、競馬場に足を運ぶ海外の報道陣の数も少なく、例年に比べると大変静かな雰囲気ではあるが、これまで香港でG1・2勝をあげている
エイシンプレストンが出走するということで、地元でも注目を集めている。
エイシンプレストンは20日に香港入りし、ここまで順調に調教をこなしている。24日の木曜日には芝コースで追いきりが行われ、ラスト2ハロンを21.5秒という時計を出して好調をアピール。その後行われた枠順抽選会では最内枠が決定した。管理する北橋調教師は「香港で2度も勝たせてもらっているので、今回は地元のファンに恩返しするつもりで来ました。馬はとてもいい状態です。あとは騎手に任せます。枠順に関しても特に心配はしていません。」と語った。
外国勢では、
エイシンプレストンのほか、3月に行われたG1ドバイデューティフリーで2着と好走したドイツのパオリニ、そして南アフリカでG1・2勝をあげているイヴェンチュエイルら合わせて3頭が出走。地元香港勢では、3月に行われた香港ダービーで、牝馬として史上2頭目となるダービー制覇を果たした
エレガントファッションに注目が集まっており、
エレガントファッションが一番人気になる可能性が大きい。当初、出走が予定されていた昨年の
香港マイル優勝馬オリンピック
エクスプレスが回避したため、13頭立てで行われることになった今年の
QE2世C。5月に予定されていた
ワールドシリーズ第2戦のG1
シンガポール航空国際CがSARSを理由に開催中止になり、また
QE2世Cレース当日の競馬場入場者数もSARSの影響で例年より大幅に減少することが予想されるなど、波乱が続いている今年の
ワールドシリーズ戦だが、
エイシンプレストンの香港G1・3勝目に期待したい。