30日、米国を中心に活躍し世界最多勝利の9530勝を挙げた
ラフィット・ピンカイJr.騎手(56歳)が引退を表明した。
今年56歳のピンカイ騎手は、3月1日に行われたクレーミング競走で、他馬と接触した際に落馬。当初7週間の療養が必要と判断されていたが、現時点でも、あと6週間から8週間ほど治療を行わなければならないという医師の判断と、主治医や家族から引退を勧められたことから現役を退くことを決意。39年間の騎手生活にピリオドを打った。1975年に米国競馬殿堂入りを果たしたピンカイ騎手は、84年の
ケンタッキーダービー制覇のほか、82年から3年連続で
ベルモントSを制し、5度のエクリプス賞受賞の偉業を達成するとともに、1999年の12月には、B.シューメイカー騎手の持つ8834勝の記録を破り、歴代1位に踊り出た。落馬事故が起こる前までに9530勝をあげ、1万勝を目前にしての現役引退となった。