長野県佐久市志賀のスエトシ牧場で飼育されているサラブレッド「シャルロット」が今月26日に35歳3カ月と12日を迎え、国内のサラブレッドで最も長生きしたとされる戦後初の三冠馬「シンザン」の記録を超えたことが28日、分かった。
シャルロットは1979(昭和54)年5月14日に北海道で生まれた牡。競走馬時代は「アローハマキヨ」の名で地方競馬で走り、85年に引退した。その後は乗馬クラブを転々とし、11年前から同牧場で飼われている。
中央競馬で活躍したシンザンは、96年7月13日に35年3カ月と11日の長寿記録を残して死んだ。死んだ日が把握できないサラブレッドもいるが、日本中央競馬会(JRA)によると、シンザンは競走馬で、かつ種牡馬として活躍したサラブレッドとしては国内最長寿だった。
スエトシ牧場専務の藤原直樹さん(49)は「馬は普通、30歳を超えると足腰が弱くなる。シャルロットは毛づやが良く、元気に走っている」と話す。病気やけがもなく、今でも人を乗せて走ることがあるという。
同牧場は馬の「老人ホーム」として、引退した競走馬などを飼育。かつては有馬記念の優勝馬「メジロデュレン」や日本ダービー(東京優駿)の優勝馬「メリーナイス」もいた。
(信毎web 8月29日)
【補足】
nekeibaのデータベースにはアローハマキヨはありませんが、JBISのほうにはありました。
http://www.jbis.or.jp/horse/0000116241/
通算成績61戦2勝、総獲得賞金は約950万円と、南関東の下級条件で6歳(当時の表記は7歳)まで走っていたようです。血統的には4代母が英G1ヨークシャーオークス勝ち馬、3代母が英オークストライアル勝ち馬と、決して悪くはないものの強調できるほどでもありません。
このように競走成績、血統とも平凡ながら長寿記録を打ち立てられたのは、自身の健康はもちろん、大事にしてくれる馬主さんに出会えたからでしょう。これからも1日でも多く長生きしてほしいものです。
ちなみにシンザンの長寿記録はサラブレッドの国内最高齢で、他の軽種馬を含めるとアングロアラブのマリージョイ(競走馬名スインファニー)が約37歳5カ月という記録を持っています。
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