28日にコーフィールド競馬場で行われたサー・ルパート・クラークチャリティーカップ(G1、4歳以上、芝1400m、14頭)で、トラストインアガストが激しい競り合いの末に劇的な勝利を飾り、ヴィクトリア州の調教師であるダレン・ウィアーに故郷での初G1制覇を、若手騎手のダミアン・レーンにG1初勝利を届けた。
レーン騎手騎乗のトラストインアガスト(単勝6倍)は、最後の200mでディシデント(単勝6.5倍)との叩き合いの末、ハナ差先着した。レース後、2着のディシデントの陣営が不利があったと申し立てたが却下されている。シドニーから遠征のブルポイントが3着に入った。
トラストインアガストは1歳時にウィアー師に4万5000豪ドルで購入され、これまでに24万豪ドルを獲得していた。
(以下略)
■ダレン・ウィアー調教師
厩舎に関わる人々にとって素晴らしい年だった去年の勢いそのままに突破した感がある。この小さな馬がやってのけたことにとてつもなく興奮している。最後の最後、これ以上ないタイミングで差し返したのだから。
■ダミアン・レーン騎手
この馬が勝者だ。今日この日、この場所でダレン・ウィアー調教師のために乗れたことは運命だったのだろう。
(ABC Online 9月28日)
【補足】
レース映像。直線先頭に立つ赤い勝負服がトラストインアガスト。
http://www.youtube.com/watch?v=kqffIh7fW1g
トラストインアガストはG1を3勝の強豪ディシデントをゴール前差し返しての勝利。ただ、このレースはハンデ戦で、ディシデントより6kg軽い52kgと斤量にも恵まれました。ちなみに伯母に牝馬で愛ダービーを勝ったバランシーンがいる良血です。
勝ち馬の父キープザフェイスはその父サンデーサイレンス。現在オーストラリアにいる唯一のサンデーサイレンス系種牡馬です。現役時代は重賞未勝利ではありますが、アメリカ芝6fのレコードを記録しています。今年の種付け料は4400豪ドル。
フジキセキ、バブルガムフェロー、ジェニュイン、タヤスツヨシ、ゼンノロブロイなどがシャトル種牡馬としてオセアニアで種牡馬生活を送りましたが、残念ながら後継種牡馬を残すことはできませんでした。キープザフェイスを通じてSS系がオセアニアで発展することはできるでしょうか。
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