10月31日のブリーダーズカップ・ディスタフでアンタパブルを勝利に導いたロージー・ナプラヴニク騎手が競走生活から引退するプランを表明した。

ナプラヴニク騎手は26歳。彼女の夫であるジョー・シャープ調教師との間に初めての子供を授かっていることを明らかにした。

ナプラヴニク騎手は北米で有数の女性騎手で、今年の収得賞金は1207万ドルで、騎手全体で6位の成績を収めている。今年のアンタパブルと2012年のビリーブユーキャンでケンタッキーオークスを2勝している。

2012年には女性騎手の第一人者であったジュリー・クローン元騎手が保持していた通算勝利と通算収得賞金の記録を更新。現在までに北米クラシック三冠のすべてに騎乗した唯一の女性騎手である。

ナプラヴニク騎手は駆け出しの調教師である夫をサポートする計画を語った。シャープ厩舎は今年19戦して9勝を挙げている一方、助手が2名退職しているという。


■ロージー・ナプラヴニク騎手
私は妊娠が明らかになったときから引退を計画していました。現在妊娠7週目です。ジョーと私は今年の夏から避妊を止めることを決め、それから長くはかかりませんでした。妊娠を知った時には「ブリーダーズカップで7週目？　完ぺきだわ！」と話しました。

引退発表はブリーダーズカップが終わるまで待つつもりで、もしも他の馬でレースを勝っていたとしたら、こうして皆の前で語らなかったかもしれません。でも、アンタパブルは私にとって特別な馬で、その彼女が素晴らしいレースをしてくれた。そのタイミングで質問されたので答えることにしました。

近い将来、私はジョーのもとで厩舎の仕事に携わるつもりです。彼は自らの厩舎を構えて調教師生活を始めていて、開設から1カ月半で厩舎は3倍の規模になりました。私が家を留守にする生活を続けて彼のキャリアを制限したくはありませんでした。


(Blood-Horse　10月31日)


【補足】
ナプラヴニク騎手　成績
http://www.equibase.com/profiles/Results.cfm?type=People&searchType=J&eID=116189#ranking

ナプラヴニク騎手は騎手生活10年で1878勝。ここ数年でG1の常連となり、いまが充実期という最中での電撃引退となりました。妊娠真っ只中でディスタフの激戦を勝ち抜いたのは驚きのひとことです。

ネタ元のURL

http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/88474/jockey-rosie-napravnik-announces-retirement