ゲインズウェイファームで繋養されているタピットがアメリカを拠点とする種牡馬として年間収得賞金のレコードを更新した。10月31日のブリーダーズカップ・ディスタフでアンタパブルが勝利したことによるもの。
タピットは前日時点で、2007年にスマートストライクが記録した1435万8570ドルの記録更新まで、残り約75万5000ドルにまで迫っていた。アンタパブルがBCディスタフの勝利で110万ドルを獲得したほか、タピチャーがBCダートマイルで2着になり、賞金18万ドルを獲得している。
10月31日時点でタピットの年間収得賞金は1480万ドルを突破し、シーズン終了までさらに記録を延ばしそうだ。タピットはゲインズウェイファームで種付料15万ドルで供用されている。
ゲインズウェイファームのディレクターであるマイケル・ハーノンによると、タピットは年齢、牡牝、馬場のいずれも問わずに活躍馬を出しているという。
タピットの現役時の馬主は種牡馬の権利の半分を保持しており、アンタパブルのオーナーブリーダーでもある。
アンタパブルの勝利でタピット産駒はブリーダーズカップ競走4勝目となり、タピットのBCにおける収得賞金は歴代トップテン入りを果たした。アンタパブル以外には、2008年のジュヴェナイルフィリーズを勝ったスターダムバウンド、2009年のジュヴェナイルフィリーズターフを勝ったタピッツフライ、2011年のジュヴェナイルを勝ったハンセンがいる。また、11月1日のブリーダーズカップ・クラシックには、今年のベルモントステークスを勝ったトーナリストが出走する。
■マイケル・ハーノン(ゲインズウェイファームディレクター)
素晴らしい産駒を送り出し続けているタピットは北米の種牡馬たちの王といえる存在です。彼は天からの授かり物です。
■ロン・ウィンチェル(現役時代の馬主)
我々が今日ディスタフの表彰式の場にいるのはタピットのおかげだ。申し分ないよ。彼はいとも簡単にブリーダーズカップの2勝(2012年のダートマイル含む)を与えてくれたのだから。
タピットは驚異的なポテンシャルを持った競走馬だったが、いろいろあって長く現役を続けられなかった。しかし今日、私の心にかけがえのない思い出を与えてくれた。
(Blood-Horse 10月31日)
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