10日未明に襟裳岬付近に上陸した台風10号は、太平洋側を中心に激しい雨を降らせ、馬産地に大きな爪跡を残した。とくに被害が大きかったのは門別、新冠地区の中西部で河川の氾濫や土砂崩れ、冠水などにより6人の死亡が確認されたほか、5人の行方不明者が出ている。また、サラブレッド10数頭が川に流されるなどして死亡したほか、30を超える農家に大きな被害が出ている。
13日現在、平取町と門別町、新冠町の3町で38世帯、104人が住宅の倒壊などで自主避難を続けている。また、新冠、門別では34世帯86人が道路の寸断などにより孤立したままになっている。