唯一のアラブ市場となった「セプテンバーセール・アラブ1歳」が9月10日、北海道静内町の北海道市場で行なわれた。当日は159頭(牡94頭、牝65頭)が上場され、85頭(牡61頭、牝24頭)が売却。53.45%の売却率で総売上は1億5981万円(税込)だった。
昭和40年頃まではサラブレッドよりも生産頭数が多かったアラブも、その後の競馬ブームによりサラブレッドの需要が増えたことで生産頭数は逆転。さらに1995年に
JRAがアラブ競走を廃止したのをきっかけに、それに
地方競馬場も追随し、現在は福山競馬場のほかはほとんどその姿を見る事はなくなった。今回の市場も85頭中広島県馬主会が80頭を購入し、5頭を熊本県馬主会が購入して、一般購買はゼロだった。もはやアラブ競走は風前の灯火だ。