連勝で勢いに乗る
ショウワモダンが、美浦Pコースで追い切りを行った。単走で5F67.5-38.7-12.4秒。中1週のローテで速い時計ではないが、軽快なフットワークで素軽い動きを見せた。騎乗した杉浦師は「いい体つきだね」と馬体の回復を確認し、手応えをつかんでいる。
6歳になって本格化した。これまで目立つ存在ではなかったが、今年に入りダービー卿CTで重賞初制覇を達成。続くメイSも59kgの斤量を背負って勝利をつかんだ。指揮官は「前走の内容は評価できる」としながらも、ここまで好走の要因については「分からない」と首を傾ける。
ただ、変化はある。「馬っ気が強くなった。周りに牝馬がいたら、ただのナンパ師だよ」。直接の要因ではないが、それとともに成績は上昇している。鶴髪童顔(かくはつどうがん)。充実している証拠だ。
その元気をレースへ向けさせるために、今回は対策を練る。前走は「レース前に大汗をかいて、イレ込みが激しかった。当日だけで馬体は10kg減ったと思う」と振り返る。レースは20kgの馬体減。それを緩和するため「輸送と馬房を考える。なるべく隣に馬がいないようにしたい」と工夫を凝らす。戦前に体力を消耗しないように、全力投球で本番に臨む。
ここ2戦は良馬場で勝っているが、もともとは道悪が得意。当日の晴れ予報を知りながらも「大雨が降れば鉄板だよ」と冗談が出るあたりに、ここまでの順調ぶりがうかがえる。天気の味方はもういらない。生粋の雨男が、晴天の府中でGI獲りを狙う。
提供:デイリースポーツ