経営が悪化している岩手競馬の存廃問題を論議する「岩手競馬のあり方懇談会(千葉伝県馬事振興会長)」は、廃止の方向を強く打ち出した報告書を提出する事を決めた。今月6日に行なわれた第6回懇談会で委員長から「収支を均衡できるかどうか、一定期間の猶予を与えたうえで存廃を決める」と、結論を事実上先送りする骨子案が示されたが、一部委員が「方向性をはっきりさせるべきだ」と反発。最終的には存続意見を付記するも関係者にとっては厳しい報告書になりそうだ。
同競馬は、馬券売上の落ち込みによる収入減と1996年4月に新築・移転した
盛岡競馬場整備の起債償還などが重複した影響を受けて、2000年度から単年度赤字に転落。わずか4年間で累積赤字が85億円に膨らむなど急速に経営状態が悪化している。