勝ち馬投票券の自動販売機に紙幣が詰まり万馬券を逃したとして、大阪府内の男性が
JRAに約25万円の損害賠償を求めた訴訟について、18日までに大阪高裁で和解が成立した。
JRAが販売機の保守点検を徹底するなど、馬券購入に支障が生じないよう努力することを約束。金銭の支払いは盛り込まれなかった。
2002年8月、男性は大阪市内の場外馬券売り場で、投票カードと現金1万5000円を自販機に入れたが、紙幣が詰まり、発券されないまま発売が締め切られた。レースは男性が投票カードに記載した七通りの組み合わせのうちひとつが的中するという決着となり、購入できていれば17万1500円(171.5倍)の高配当だった。
03年7月の1審判決では「自販機の故障時点では、購入契約は成立していない」として請求を棄却し、男性が控訴していた。