21日、阪神競馬場で行われた
天皇賞・春の前哨戦、
阪神大賞典(G2、芝3000m)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
リンカーン(牡4、栗東・
音無秀孝厩舎)が、道中4番手待機から4コーナー手前で
ザッツザプレンティと共に進出、最後の直線で同馬との叩き合いを1.1/4馬身差制し、重賞初制覇を飾った。勝ち時計は3分8秒4(良)。3着は昨年に続き
ファストタテヤマが入った。
勝った
リンカーンは
父サンデーサイレンス、母は98年
府中牝馬S(G3)2着の
グレースアドマイヤ(
その父トニービン)で、96年
日本ダービー(G1)をデビュー3戦目で制した
フサイチコンコルド(
父Caerleon)、01年
京成杯(G3)を制した
ボーンキングの甥という良血馬。昨年の3歳時は、3連勝で
フサイチコンコルドも制した
すみれS(OP)を勝ち、ダービーへの期待が高まるも、その矢先にノドの疾病(喉頭蓋
エントラップメント)を発症し休養。休み明けで臨んだ
日本ダービーは8着。その後、
菊花賞(G1)、
有馬記念(G1)ともに2着という結果に終わっていた。通算10戦4勝。鞍上の
武豊騎手は昨年の
ダイタクバートラム(
父ダンスインザダーク)に続き同レース連覇で、同レース6勝目。重賞は通算183勝目。管理する
音無秀孝調教師は同レース初制覇で、重賞は03年
目黒記念(G2)を
トシザブイで制して以来の通算12勝目。